2018年3月11日日曜日

第11回 ベルギー・フレッシュサーカスの旅 1日目 ただようアフリカーンス


 ここから18日まで、しばらくは、フレッシュ・サーカスのことを郵便します。

 成田から22時の便で出る。
 待合室で待っている間、隣にオランダ語みたいな言葉を喋る女性がやってきた。(この時点ではオランダ語だと思っていた)この女性がなんだかあまり「かぐわしく」ない。靴を脱いでスリッパで行動していて、どうやらそれが原因のよう。参ったなぁ、と思いつつ、少しの間なので我慢していた。
 やっとアナウンスがかかり飛行機に乗って着席すると 、その女性が笑顔で、「ハロー」と隣に来た。ううむ。
 しかしコーヒーを頼もうと思ってCAの人に声をかけるタイミングを見計らっていたら、元気な声を出してCAを呼ぶので、なんだろうと思ったら、「私はいいのよ、あなた何か欲しそうだったから」と助けてくれたり、目があうといつでもニコニコしてくれたり、とても優しい人だった。ううむ。

 機内ではベルギーでの行動の予定表を作る。5日間で合計9つのトークセッションに参加し、9つのショーを見ることになっている。印象や感想や気づきをなるべく素早くまとめていかないと、ごちゃごちゃになってしまいそう。
 個人としてこの集まりにどう貢献できるか、ということを折に触れて考えてきた。結構考えたのにも拘らずやっぱりまだ想像がつかないし、むしろ現段階でそれほど貢献できることはないんじゃないか、というのが結論だった。
 むしろ「あとのこと」が大事で、しっかりこの会のことを記録して、参加したことが今後繋がっていくように、なにはともあれ「今やっていることをやめない」ようにしなきゃな、と思っている。
 一旦仕事を終えて気分が良くなり、映画を観た。

 飛行機を降りるとき、女性が声をかけてくれた。なぜ日本にいたのか、銀座で美味しいものを食べた話、そして、南アフリカに帰る、ということ。そうか。つまり、多分この人が話していたのはアフリカーンス(南アフリカで話されるオランダ語起源の言葉)だったようだ。だとしたら、初めて実際に人の口からアフリカーンスを聞いたことになる。本の中で読んだり、映像では見たことのあった言葉との出会いに、嬉しくなる。

 経由地ドバイには朝5時に到着。一番安く食べ物が買えそうだったマクドナルドに入り、「カラク・チャイ」という、こってりとしたスパイスミルクティーでねばりながら、再び仕事に着手しています。
 ベルギーへの便出発まで、あと5時間。

スタバもアラビア語併記です。

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