2018年7月31日火曜日

第153回 【EJC1日目】20/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

EJCは、今回の大目玉である。
というか、世界一大きなジャグリングの大会なのである。

色々と書きたいのだけど、明日に回すことにします。
筆者、ステージを終えて、なんとも、気力が出てこない。
パソコンを取り出して何かを書くところまではきたんだけど、この先、うまく集中できる気がしない。

明日の分に、1日目と、2日目の印象をまとめて書くつもりです。

ようやく、Wi-Fiは、まともに繋がる方法を見つけました。
なんとかなりそうだ。


2018年7月30日月曜日

第152回 【ロンドン de バレエ】19/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

さて人生には、本来する予定のなかったことをする時、というのがたくさんありますが、今日はその最たるものを経験しました。

ロンドンに着いて、さてどうしようか、と思っていたら、泊めてくれるジャグラー、ドミニク君がいて、しかも彼が、たまたま有名なジャグリングのグループで働いている。

「明日、練習あるけど、君も来ればいいじゃん」

というわけで、この日は彼らと一緒になぜかバレエのレッスンを受けることになりました。
なかなか興味深かった。
ガンディーニジャグリング、という有名なジャグリンググループで、今まで作品は何回かみていたけれども、練習に参加したことはない。

なんで俺、イギリスでバレエ踊ってるんだろう、と思った。

そのあと、一人で街を歩いて、テートモダン美術館にいくことにした。

なんだか、とても自由な気分になった。
テムズ川沿いを歩く。
ウォータールーブリッジでは、自転車の大会が行われていた。


2018年7月29日日曜日

第151回 【つみかさねることについて】18/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018


会場前の牧場(というかただの野原)。こういうのが、いっぱいある。というかこういうのしかない。

ガラショーの前半に雨が降った。途中休憩に入る時、ちょうど止んだ。


2018年7月28日土曜日

第150回 【羊輸送車が通る町】17/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018


アップルビーの川沿いで。カモたちが、ひっきりなしに「くわー」とか言ってます。

駅前の道。家並みが綺麗でした。


2018年7月26日木曜日

第148回 【クリスじいちゃん。CATCH!1,2日め】15/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

書く時間がまちまちなので、日によって、一つの日記に乗っている情報量もまちまちです。
今日も、ここまでの道程を一筆書きで書いてみる。

※ ※ ※

さて、今は、イギリス北部、湖水地方のアップルビーという町にいる。
というより、「村」と言った方がしっくりくる感じのところで、陳腐な言い方だけど、まるでおとぎ話の世界のよう。

フェスティバルの規模は、200人ぐらいだろうか?
そんなに大きくない。
しかし会場もそんなに大きくない、学校を使っているのでちょうどいい。
もうちょっと大きいものになると思っていたけどね。

僕がここへ来ることを決めたのは、伝説のジャグラー、「クリス・クレモ」も来る、と聞いていたからである。
何しろジャグリングを始めた頃から定期的に彼のジャグリングビデオは見ていて、馴染みがあるものだから、実際に会うのがとても楽しみだった。

さて、初日のイベントは、オープンステージ。
始まる前、参加者は、狭いロビーで待機していた。
僕も、ジャグリングをしながら待っていた。

一つ、ボールが、ヨレヨレのコートを着たおじいさんの元に転がって行った。
その人はそれを拾ってくれて、うむ、と頷いて、また黙って待っていた。

会場が開くと、一緒に待っていたアルットゥと一緒に中に入る。
するとそのおじいさんもするっと一緒に入ってきて、隣でみることになった。
隣に座ると、彼は愛想よくこっちを見て眉をくいっとあげた。
どうも見たことのある顔だなぁ、とその時点でも思っていた。

オープンステージは全部で2時間だったが、途中休憩があった。
その時、やはり先ほどの愛想のいいおじいさんが隣に来た。
思い切って尋ねてみる。
「あの、もしかしてクレモさんですか?」
「そうだよ、なー、クリスでいいよ」

そう、そのヨレヨレの服を着たおじいさんが、僕が憧れていたクリス・クレモだったのです。

その後も彼と一緒にオープンステージを見て、途中で話をしたりもした。

「日本に行ったこともあるよ。1971年と、1989年。最後は1989年だった。」

1989年でさえも、僕が生まれる2年前の話。
一番気になることを聞いてみた。
「まだパフォーマンスの仕事、してるんですか?」
「うん、してるよ。去年も、ヨーロッパ中を回った」

脱帽である。

二日目、ワークショップがあったので行った。

今日も、下はスポーツジャージ、上はヨレヨレのジャケットを着ている。
街中で目の前にいても、クリス・クレモだとは絶対気づかないだろう。
部屋に入ると、彼は「おはようございマース」と日本語で言った。
「ゲンキデスカ?」と聞いてきたので、
「元気ですよ、あなたは?」
と聞くと、ハハハァ、と笑って、肩を抱いてきた。

クリスは、僕が思っていたような「クリス・クレモ」ではなかったが、「クリス」のことがとても好きになった。

技に失敗して、「あー、もうだめだ」とか言ってシガーボックスを全部捨てるクリス

2018年7月25日水曜日

第147回 【CATCH!フェスティバルへ。】14/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

フェスティバルは午後3時くらいから始まるから、朝は時間がある。
というわけで、少し早く起きて街に出ることにした。

イギリスには来たことがあるけど、きちんと街を探検するのは初めてで、ワクワクする。

トラムに乗って、センターまで行く。
朝ごはんのため、事前に調べてあったカフェに行く。
ここのコーヒーは、重みのある味。
今これを書いている正午の段階でも、まだお腹にその重みを感じるくらい、たっぷりとしたカプチーノとブラウニーであった。


トラムの線路沿いに歩いて、市立美術館まで行く。
ただ外観とショップぐらいを見ようと思っていたのだけど、入場料を取らない美術館だった。しかも平日の午前早い時間とあって、見物人は2、3人しか見かけなかった。
中に入って、3、40分くらい過ごした。

お金を払わずに、ふらっと入って、好きなものだけ見て出てこられる、というのは、とても健康的だ、と思う。
故郷の横浜でも、美術館の年間パスを持っていて、人との待ち合わせ前にちょっと15分だけ入る、みたいなことをしている。
どうもお金を払うと、「全部見なきゃ」という感覚があっていけない。
景色を眺めるみたいに美術を眺めて、空間を味わうのが好きだ。

美術館を出て、今度は図書館に行く。(イギリスは物価がやや高いこともあって、なるべくあんまりお金をかけないようにしようと思って)
集中して勉強ができる大きな部屋もあった。
そこに入って、椅子に座って、ノートを広げて、しばらく静寂を楽しむ。

なんでかわからないが、僕の頭には、マンチェスターに長期滞在するのってどれぐらい難しいのかな、ということが浮かんだ。

街の見物を終えて、トラムに乗ってジョーの家に引き返して来た。
トラムから見える景色は、いかにも「工業都市」という感じの色合いのレンガの建物たち。
ああ、イギリスだ、と思う。

帰って来ても、まだみんなは支度をしながらのんびりしていた。

2018年7月24日火曜日

第146回 【イギリスに着きました。】13/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

この日記の処遇についてどうするか、ということも、つらつらと考えているのです。

これとは全く別で、いくらか個人的な日記もつけていて、それと合わせて、一本のきちんと読める話として、改めてこの夏のことを、書き上げたいと思っている。
それぐらいのことは、したい。
本っていうものを、出してみたいんだよ。

自分は一体何を人に伝えたいと思っているのか?
ということも考えている。
そんなこと考えずにさっさとやるべきことをやればいいんだけど、いちいち考えちゃうのだ。

自分を突き動かしているものの正体を知りたい、と思っている。

でも明日、コーヒーを朝早く飲みに行きたいな、と思っていることの理由は、別に突き詰めたいとは思わない。

やれやれ、一体何を書いているんだろう。


さて、イギリスに着きました。
イギリスには以前にも来たことがあって、それは6年前のことだった。
BJCという、イギリス最大のフェスティバルに参加した。
そこでは、今に至るまでたくさんお世話になって来た、シンガポール人のゼンハオくんと会ったり、韓国系のインホンと会ったりしていて色々思い出深い。

今回はまた別のジャグリングフェスティバルに参加する。
何と言ってもこの夏は4つもフェスティバルに参加する。
フランスでは、ダニエラに「なに、ずっとテントで寝るってこと?」と驚かれて、初めて「ああ、確かにちょっときつくなるかもな」と思った。
しかしまぁ実際には、ほとんど心配していません。
体は丈夫なんだ。

で、イギリスは、マンチェスターへ、ロンドンを経由して、来た。わけだ。

イギリスの英語っていうのは、まぁ僕の耳には聞き取りづらい。
学校教育では基本的にアメリカン・イングリッシュが採用されているから、そうでない発音については、やっぱり同じ言語とは思えないくらいの隔たりを感じる時がある。

前に来た6年前は、今よりもっと英語が下手だったからすっかりお手上げだったけど、今も、やっぱり何回も聞き返すもんだから、だんだん申し訳なくなってくることもある。
でも向こうも、しばらく話していると、「ああ、こいつには少し手加減してやらないとな」と思ってくれて、だんだん話がしやすくなってくる。

冗談とかを言われて、わからない時って、辛いよね。
どうしよう、わかっているふりをしようか、聞き返そうか、と。
向こうがしたり顔でこっちをみていると、なおのこと、聞き返すのって申し訳なくなってくる。
わかったとしても、外国語で冗談を言い返すのだって、すごく難しいよ。
でも最近は、英語のコメディばっかりみていたおかげか、少しは面白いことも言えている気がする。あるいはみんなが優しいのだろう。

さて今は、マンチェスターの少し外れにある、人の家にお邪魔させてもらっている。
家主はジョーさん、という。

ジャグリングがつなげてくれるものについて。

「誰か車に乗っけてくれる人、いませんか」とジャグリングフェスティバルのFBページで尋ねたら、全然知らない、リーナさんという人から連絡がきて、「とりあえずジョーの家に行ってね」と言われた。

言われるがまま、住所を辿って家に行ったら、ドアが開いて、「はいはい、入って入って」みたいな雰囲気で、いきなり「疲れてない?シャワーとか浴びる?寝る?」と気を使っていただいて、少し話をした後にシャワーをあび、仮眠を取った。
何が何だかわからないまま庭に降りると、いきなりバースデイパーティが開かれはじめた。
ジョーさんの誕生日なのだそうだ。
美味しいBBQとケーキをご馳走になることになった。

しかもみんな知らない人だと思っていたら、ジョーは福島のJJFに来ていたみたいだし、はじめに声をかけてくれたリーナさんは、6年前のBJCで実は会っていて、「BJCのあの演技、よかったわよ」と6年越しにコメントをいただくという体験をした。
ついでに、そのほかの人も、よく話を聞くと、EJCとか、他のイベントで、至る所ですれ違っていた。

だんだん、自分の立場が不明瞭になってくる。
なぜか?
それは、イギリスに住んでいる、ほとんど話をしたことがないジャグラーと、「接点が多い」という事実が自分を困惑させるから、あるいは、彼らが共通の趣味を通してとは言え、あまりにもすんなりと僕のことを受け入れてくれるからなのだ。

「どういう人が、自分のことを受け入れてくれるのか」
ということが、自分を形作っている要素の一端だ、というのが、今日の発見です。

第一次〜第二次世界大戦の間に同時期に建てられたという家たち。
全部一緒。

僕だって、気軽に2、3本ビールを飲める体質でありたかった。

2018年7月23日月曜日

第145回 12/45日目 【フランス・リヨン、最終日。】ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

リヨンを離れた日のこと。
起きてからすぐ、友人に勧めてもらったパン屋に行った。
安いんだけど、うまい。フランスのパンはフランスで食べるに限る。
そして、ボクダンの家の近くにあったジャグリング道具屋も、開いていたのでふらっと入る。

お店の人と、かろうじて全てフランス語で話をしとおせた。
「一輪車のプレーヤーならいっぱい知っているよ」と言っていた。
なんだかこっちにいると、フランス語が喋れるような気になっちゃうのだ。

その後はサイクリングをして、ローム川とソーヌ川が合流するところまで行く。

ところで、こんな日記を書いて、一体自分は何をしているのだろう?
と思ったりする。
一応数少ない読者がいて、その人たちのために書き続ける。
そして頭の中には、50年先のことがなんとなく思い浮かんでいる。
50年先まで残るものについて考えている。

自分は、最高のものを作るためのエネルギーを、こうやって無駄にしているのかもしれない。

まぁそういう話は置いておいて、サイクリングのこと。

リヨンでは、Velo'Vという、自転車共有システムがあって、街中にある自転車を一回1.8ユーロ、1日使い放題4ユーロ(2018年7月現在)で利用できる。クロワルッスの丘のあたりから、ずっと川沿いに走って、再開発地区まで行く。


本屋に入ったり、行きたかったお店を(まぁ無印なんだけど)見て、ネットに繋いだら、エティエンから連絡が来ていた。

自転車でまたクロワルッスの丘の方に戻り、オーストリアから来ていたセビとも合流し、街をぶらぶらする。

僕は、そういえばあまり、これまでの人生で、「なんかして遊ぼう」と言って、外にぶらっと出て、特に目的もなく街を友達と一緒に歩き回る、みたいなことを、してこなかったなぁ。そのことを、どうも「日本人はこういうもんだ」という風に思い込んでいたような節があるんだけど、それは違うよね。
僕が、そういうことをしないたちの人間だった、というだけなのだ。
今は少し、そういう生活をしばらくしたいな、とか思っている。
大学の時も、それほど、適当に街をぶらぶらして遊ぶ、みたいなことはしなかった。

セビとトマとエティエンと、夜まで遊んで、(ディアボロをしたり、ビールを飲んだりしただけだが)別れた。
一度家に帰る。
ボクダンに手紙を書き残したり、必要なものをアップロードして、体勢を整えてから飛行場へ行く。

今日は、飛行場で寝る。

リヨンの空港は、新しくてとても綺麗だった。
思わず写真を撮ってしまうくらいに。



飛行場ではずっと子供が泣き叫んでいた。
あまりよく眠れなかったので、飛行機の中で、少し具合が悪くなってしまった。

2018年7月22日日曜日

第144回 11/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

「フェスティバル疲れ」とはつまり、夜の二時、三時まで起きて、翌日は午前遅く起きる、というのを1週間テントで繰り返すことで引き起こされる。

一日ゆっくりしたぐらいでは治らないので、この日は午後1時に起きた。

ボクダンが「友達がいいラーメン屋を教えてくれたから、そこに行ってみよう」と言う。
しかし行ってみると、ラーメン屋さんは今日から閉まっていた。
残念。

諦めて、タンドーリを買う。
ヨーロッパで安い手軽な食事といえばケバブだが、
タンドーリは、リヨンではケバブ屋と同じくらいにポピュラーである。

特別なものではなく、よくインドカレー屋なんかにある、タンドーリチキンである。
それを、生地に野菜と一緒に乗っけて、ソースをかける。

ソーヌ川まで歩いて行って、岸辺に座って食べる。
リヨンは川沿いに歩くだけで色々なものが目に入って面白い。
遠くの丘の上には教会が見える。

ボクダンが昔柔道をやっていたこととか、日本語についてとか、話す。
ボクダンは、いつか、日本に来たい、と言う。
ボクダンが日本語を喋っていたらどんな感じがするのだろうな、と思う。

僕がフランス語をもっと流暢に話せたら、どんな感じがするのだろうな、とも思う。

「フェスティバル疲れ」はまだ取れない。


2018年7月21日土曜日

第143回 10/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

フランス最大のジャグリングコンベンション、ABDDを終えた。
ほんとにほんとの最終日は、帰るだけの日。
前日に4時まで起きていた。
帰る日、起きたのは10時頃。
のっそりテントから出て、最後のシャワーを浴び、テントをたたむ。
お別れの挨拶をしに、人を探しに行く。

このあと2週間後に開催されるEJCに参加する人もいるから、
「またEJCで」という人も多い。

でも、中には「また来年ね」という人もいる。
アニもそのうちの一人。
カフェをやっていたボブも、このコンベンションでずっと一緒に過ごしていた、ハットジャグラーのシャイと、ダニエラも。

また来年。

会場をあとにして、アメリカ人のデヴィンと一緒に駅まで歩いた。
デヴィンはフランスにあるサーカス学校で勉強をしている。
日本の文学が好きだ、と言うので、三島由紀夫や、川端康成、大江健三郎など、僕もろくに読んでいないような作家の名前をたくさん出した。

30分ほどでリヨン・パール・ディウー駅に着く。
デヴィンはトゥールーズに向かうから、彼ともお別れ。

また来年。

ボクダンの家まで、地下鉄で行く。
それほどとい距離ではなかったし、とてもアクセスのいいところにあった。

家についてドアを開けると、ボクダンは日本語で「おかえり〜」と言って迎えてくれた。
シャワーをあび、一緒に外に出る。

空はしっかりと晴れていて、気持ちが良かった。

途中でリヨンに住む他のジャグラーたち、エティエンやお兄さんのトマも合流した。
音楽コンサートを見に行き、タンドーリチキンを食べる。

楽しく過ごして、また来年。

リヨンで。壁に描かれただまし絵の前。

2018年7月20日金曜日

第142回 9/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

コンベンションが終わった。
最終日(実際は最終日から1日前だけど)は、ジャグリングゲーム、オープンステージなど。

コンベンションの中で、僕は結構な時間をボブのカフェで過ごしていた。

ジムのなかが、日照りでとんでもなく暑い時があったり、人がいすぎたり、とにかく、外で涼んでいるのが一番気持ちが良かったのだ。
もちろん、たまには練習もしたりしたけれど、基本的には、暑い時間帯には外のカフェで入れ替わり立ち替わり現れる人を相手に日本語のレッスンをしたり、いろんな国のことを聞いたりしていた。

ますますこちらの人と話すのが自然になってきている感じがする。
嬉しい。
そして僕は、唐突だけど、10年後とかのことを考える。
20年後のことも考える。
子供ができたりなんかしたときのことも考える。

「将来の自分」と今目の前にいる50歳の人を比べて、そうか、歳をとった人というのは、僕に比べてこんなにもたくさんの経験を、すでに20年以上も前に済ませているのか、とか思う。

最終日は別にいつ帰っても良かったのだが、結局最後まで残ることにした。
僕を泊めてくれるボクダンは、早めに帰った。
後から行くよ、といって僕はジャグリングゲームを見た。
ジャグリングゲームをしていたら、ディアボロ飛ばし競争の時に思い切りずっこけて、アスファルトで半身すりむいてしまった。
幸いそこまで怪我はしなかったけど、たまたま地面が昨晩のファイヤーセッションのおかげでススだらけで、Tシャツが一枚真っ黒になってしまった。

シャワーを浴びて、帰ってくる途中で、「さっきのTシャツ、かっこよかったな」と言われた。

最後にパーティをする。
いい大人達が、円盤をゴムで弾いて飛ばし合うゲームに夢中だったりする。

でもこの「いい大人が」という表現についても、考える。
「大人って、はしゃいだらいけないんだ」と心のどこかで思っていたのか?

その辺でほっぽらかされてのびのび動いているフランスの子供達をみて、日本で「それはだめ、あれもだめ」と言われて育てられた自分のことを振り返る。「決まり」のことを考える。

レネゲードショーも盛り上がっていたけど、僕は早めに退散することにした。

ジムに行って、ディアボロで遊んで、少しだけいるジャグラー達の練習の様子をみて、うたた寝をして。

気がついたら朝の4時だった。
後ろを振り返ると、ゲストのアレクサンドラがエヤルくんとダラダラしていた。
もうすぐ帰るというので、お別れを言って、寝た。

主催の二人。ヴィクトーとエロワ。

2018年7月19日木曜日

第141回 8/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

どんどん友達が帰っていきます。
僕はこのあとリヨンで、ボクダンの家に泊めてもらうので、ダラダラ残る。
駅前では、今ジャグリングゲームが始まっているはずだ。
急いでこれを書き上げて、いかないと。
もう終わってるかもしれないけど。

今回のこのコンベンションは、前半にイベントが詰め込まれていて、後半は友達とダラダラ過ごすだけ、というものだった。
本当にイベントが少ないので、気が楽だ。
イスラエル人のシャイは、「fomo(Fear of Missing Out)がなくていいね」と言っていた。

だんだん「何もしない」に慣れてくる。
だんだん精神性が変わって来ます。

そろそろ、きたな、という感じがある。

旅を初めて一週間がすぎて、身体とこころが「こちら」に引き込まれて来た。

ペットボトルにスプーンを乗せてドヤるアニ

2018年7月18日水曜日

第140回 7/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

コンベンションは、今日も含めてあと3日間あるのですが、だんだんと人は減っています。
週末が人数のピークでした。
今回は700人ほど合計で来ている、とのことです。

昨日は特にイベントがなく、一日中、好きに過ごしていました。(いや、いつも好きに過ごしていますが)
町に出てみたりもした。
ここ、アンベリウー・アン・ビュジェイは、フランス南部、リヨン近郊の、特に目立って面白いものはない町です。
ただ、コンベンションにいて、別に急いで観光をしなければいけないわけでもなく、なんとなく時間を過ごすのにはもってこいの町だな、と思います。
会場の近くに、空調が効いた、WiFiが使えるケバブ屋があるということもわかりました。

もうすぐ日本に帰ってしまう、というので、渡邉尚さん、儀保桜子さんと一緒に、ポッドキャストの収録をしたりもしました。やっぱり、音で収録するのは、結構面白い。
帰国してからボツボツあげていこうと思います。

いや、しかし昨日は本当に何もなかったな。

夜に、日本から持って来た梅酒を飲みつつ、火をぐるぐる回す様子を見ながらみんなとダラダラジャグリングしたのは、楽しかったです。


2018年7月17日火曜日

第139回 6/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

7月15日、オープンステージに出た。
そのことが一番僕にとっては大きい出来事なのだけど、とりあえず客観的に何かを書いてみます。

※ ※ ※

このコンベンションは、1日に2、3個しかイベントがないため、気が楽。
昨日のメインイベントは、2つ。
夕方に行われた、デュオ・Lazuzによるクラブとアクロバットのアクト。
そして夜のオープンステージ。

コンベンションの進行は非常にゆっくりです。
少し特徴的なのは、朝起きて、朝ごはんが出ること。
8時から11時の間は、パンとコーヒーが無料で配られます。
そしてそれが済むと、バーテントやカフェで人と話しながら適当に過ごすか、ジムに行きます。
気候はだいぶ安定していて、やや暑いですが、会場のアンベリウー・アン・ビュジェイは丘に囲まれた田舎町で、大きな入道雲が丘にかかる様子が夏らしくて気持ちいいです。
日陰にいて、風があるときに冷たいビールを飲んでいると、最高です。

あんまりイベントのタイムテーブルもチェックしておらず、人伝いに「今からこれだよ」と聞いて、向かいます。
Lazuzもそういう風にして見ました。
ショーは会場にある小綺麗な建物の中で行われるのですが、(会場はとても小さく、20分もあれば全部歩き回れます)何百人の観客が収容されて、とても暑かった。
あとで、演技をしたロンとイタマーと話をしていたら、「とにかく暑かった」と言っていました。
二人の演技は、イタマーがアクロバット担当、ロンがクラブ担当で、ピタゴラスイッチのように、うまいことカスケードをしている隙間をすり抜けたり、同じ動きを繰り返しているのに、だんだんと絡み合って複雑になっていったり。カンパニー名のLazuzとは、ヘブライ語で「動く」という意味の動詞だそう。

そしてオープンステージ。
ディアボロで出ました。
色々と考えていかないとな、という点は自分自身であったのですが、それなりに好評だったので、よかったです。

夜は、定番のお馬鹿ショー、レネゲードを見つつ、ショーを見てくれた人や、ずっと会いたかった人や、久しぶりに会う人と、ビール片手にお話をして過ごしました。

まだまだ続きます。



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2018年7月16日月曜日

第138回 5/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

フレンチナショナル2日目。
ガラショーを見る。
メンバー、豪華でした。

今年のJJFゲストでもある渡邉尚、インプロで沸かす。結構みんな、尚さんのことを知っているみたいでした。
エティエンが、バトンとディアボロを両方やっていました。
バトン、やたらにうまい。まずサイレントでコメディチックに初めて、軽快な音楽がかかり、流れるようにジャグリング。かなり気を抜いた感じに見える態度が、僕は個人的にすごく好きでした。エティエンらしいというか。そしてディアボロのほうも技術がものすごく高かった。また上手くなったねえ、という感じでした。
リサは、体を多く使うクラブジャグラーです。足に挟んだり、床を使ったりして、様々な形を作ります。
グスタフはボールの高い技術で知られていますが、今回の演目はかなりコメディ寄りのものでした。タンクトップと体の隙間から手を出したり、パンツに手を突っ込んで、下から手を出して取ったり、服を使ってトスとキャッチに工夫を加えていました。7ボールを投げて、すべてキャッチした瞬間にズボンが脱げる、という演出がおもろかった。というか全部おもしろかった。
ドゥルセ・ドゥーカは、ドレスにクラブがくっついた状態で、クラブジャグリング。
バランスがテーマのような感じで、かつ、やんわりとジェンダー差別に対する批判のようなモチーフもありました。次はバトンのマエヴァ。王道のバトン演技。エリックは、風船を使った独特の演技と、ボールの演技。風船の使い方、さすが。面白かった。アレクサンドラは、いつもながらの、超絶フープ。扱う数も圧倒的ですが、扱いも鮮やかです。シルク・ドゥ・ソレイユにも出ていた人。聞き違いでした。失礼しました。
最後は、フランスジャグリング界のレジェンド、マルタン・ソーヴィツキ。風船とリングと棒を使った演技。

少し長かったけれども、楽しかった。

※ ※ ※

こんな言い方をするのもなんだけど、英語を話せることがすごく嬉しいな、と切に思う。
もちろん個々の、フランス語とか、ドイツ語とか、チェコ語とかの言語が話せたらもっといいんだろうなと思う。

なんでコンベンションって面白いんだろうなー、なんで外国に来るのって面白いんだろうなーとずっと考えてます。
「全然違う」ということは、ひとつ、ある。
あとなんかこう、ヨーロッパで過ごすことに慣れた自分、みたいなことについても考えます。


2018年7月15日日曜日

第137回 4/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

結局昨日、コンベンションが始まったのは、夜の8時でした。(フランスにいると、8時でも明るいですが)
それまでは、カフェの設営を手伝ったりする。
木材を使って一からこのドームを作り上げます。



一緒にコンベンションを作り上げていく感じが面白い。

だんだんと、「コンベンション」への自然な馴染み方がわかってきたような気がします。
昔は、とにかくコンベンションにいるというだけで興奮していました。
どこか自分を分けていたような感じ。

でも今は、もう少し自然にいるような気がします。
コンベンションにいる自分と、そうでない自分の距離が縮まってきたのかも。
いいことだ、と僕は思います。

これを書いている今は、3日目の昼です。日本時間では14日の夜八時くらい。
台湾から来たようようと会い、日本から来たひさしさんと会い、ドイツから来たアニやロクサナと会い、いろんな知っている顔が現れています。

こちらはとても暑いです。湿気がそこまでなく、まだ耐えられますが、やはりジムの中や、昼のテントの中は暑い。
スーパーまで行って飲み物や食べ物を調達して、涼める時には涼んでしのぎます。

今年は、EJCが遠くで開かれることもあって、多くの人が代わりにこちらのコンベンションに来たりしているようです。
そういうわけもあって、なかなかの人数が集まっています。
体育館はもういっぱい。


2018年7月14日土曜日

第136回 3/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

朝。
8時ごろ起きる。
まずはシャワーを浴びに行く。
シャワー、外にあるのだと思っていたのだけど、シャワーだと思っていたのはトイレで、シャワールームはきちんと中にあった。
ジムに併設されている。
シャワーに行く途中で、ボブに会った。ボブは、2012年にEJCのオープンステージで僕をホストしてくれた。とてもMCが上手だ。今は、コンベンションで毎年カフェを開いている。僕のことをちゃんと覚えていてくれていた。
知っている人に会うのは嬉しい。

ところでシャワーには、ドアにはあんまりはっきりとシャワーだと書いておらず、男女の区別がなかった。
シャワーを浴びていたら、女性の声が聞こえてきて、何か言っている。
隣にいたフランス人のマックスが、「女の子が入ってきてもいいか、って」という。
ああ、ヨーロッパに来たなぁ、第二弾である。
別にヨーロッパの人が全部こうだというのではないけど、ヨーロッパのジャグラーが、男女一緒にシャワーを浴びるのを特に厭わないことがある、というのは事実である。

というわけで、朝からいろいろ面白かったです。

今は、朝ごはんが出るというので、テーブルに座って、みんなとコーヒーを飲んだり、パンを食べたりしている。

※ ※ ※

追記
初日、始まるべき時間の15時になっても、まだ準備してます。
ヨーロッパきたなあ、第三弾。

ごはん。

2018年7月13日金曜日

第135回 2/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

※インターネットが繋がりづらかったため、昨日の分を今公開します。

パリに着いた。
ロビーに出て、インターネットに繋ぐ。
いろいろメッセージが来ていた。
「まだ日本にいる?」とか、「8月はアジアにいるの?」とか、「こういう公演があるので、ぜひ協力してください」とか。
フランス、日本、それにシンガポールからもだ。
半日オフラインでいるだけでこんな様子だけど、なんだか今回は、仕事するぞ、という意気込みで来ていて、逆に嬉しかったりする。
乗り換えのアブダビでもいくつかメッセージをダウンロードしてあったので、スーツケースが回って来るのを待っている間に、機内で打っておいた返事を、フリーWi-Fiでぽちぽちと送信する。あまりに熱中しすぎて、うっかり荷物を見逃しそうだ。だが無事にオレンジのスーツケースを見つけて、(やたらに目立つ色なのだ)ちょうど返事を終えたところで空港を出た。

リヨンへ行くバスの乗り場へ向かう。
空港から直接電車で向かえるようなので、コンコースを歩いて、エスカレーターを降り、券売機を見つける。
Bercy(ボーシィ)に行く電車のチケットを買いたい。
だが、券売機の前には長蛇の列ができていた。
こういうときは、あまりあがいてもしょうがないのを知っているので、諦めて並ぶ。
とにかく列が進まない。

ああ、ヨーロッパに来たよな、と思う。
たくさんある券売機(20個ぐらいあった)の半分は故障中で、チケットを買う人の動きは遅い。
でもその状況に対して、特に誰が不平を言うでもなく(あるいは僕にわからない言語で言っているのかもしれないけど)ただ流れに任せてだらだら、おしゃべりをしながら待っている。

こういう状況にあわてないためには、とにかく、寛容な態度を身につけないといけない。
もし電車を逃したら、別の手段を使うしかないよね、とか、最悪、新幹線で行くしかないよね、とかいう決意をそもそも「込み」で来ておく。
ひとり旅では、綿密にプランを練っても、その通りにはあまり進まない。
プランに2、3時間は余裕がある、と感じたら、それは大体において「ちょうどいい」ぐらいである。

30分くらい経って、ようやく自分の番になった。
しかしどのチケットを買ったらいいかわからなくて、後ろの人に聞いた。
初めは、このひと、ちょっと怖いな、と思ったけれども、蓋を開けてみると、お札が入らないのを助けてくれたり、チケットの種類を教えてくれたり、親切な、黒人のにいちゃんであった。

バスでリヨンに向かう。
リヨンの駅からは、エロワさんという人が車で拾ってくれる。
それについての連絡も来ていて、メッセージの同じグループの中にチェコ人のジャグラー、ダニエラが入っていた。

思わず声を出して笑ってしまった。
ダニエラは、2012年に初めて会って以来時々思い出したように手紙を出したり、メッセージを送りあったりしていて、3年前にチェコの地元まで遊びに行ったこともある友達だ。(家の目の前に使い放題の体育館があって羨ましかった)確かに同じコンベンションに来ることは知っていたが、まさか同じ車に乗せてもらうとは思わなかった。

しかし、パリでチケットの列に並びながら、チェコにいる友人と話したり、シンガポールにいる友人と話したり、日本にいる友人と話したりできるのは、つくづく不思議だよ。

バスは、鉄道の方のBercyの駅前にある広場から出ている。
一時間くらい余裕があったので、動画を撮ったり、コーヒーを飲んだり、トイレで(0.7ユーロ払った)身支度をしたりしてからバスに乗る。
バスはなかなか快適だ。Wi-Fiも通っていて、清潔である。

バスの中で、色々と考えた。
雑誌のことについても、フランスにいる、ということについても。

リヨンに着いたら、すぐに地下鉄に乗って、Aラインの最後の駅まで行く。
20分ぐらい乗って、1.3ユーロだった。
駅でエロワさんを待った。
10分ほどしてエロワとソフィーさんが現れる。エロワさんは、なんというか、だいたい思っていた通りの、柔らかい、優しい人だった。
道中では、お互いのことについて話す。車で30分と少し走って会場に着いた。

いよいよ、一番最初のコンベンションが始まる。



ここまでのPONTE君



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2018年7月12日木曜日

第134回 (後編) 1/45日目ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

アブダビ国際空港にいる。
サッカーで、ちょうどイングランド対クロアチアをやっていて、盛り上がっていた。

空港にいて、「親切な人」のことを考えている。
親切な人っていっぱいいるなぁ、と思う。
足が悪い人のためにドアを少し開けておいてあげる人、笑顔が素敵な検査官の人。
なんだか、海外って怖い、と思うのが前提のようになっているけど、こういう時、どこに行ってもいいひとはいい、と思う。
当たり前なんだけどね。

なんでかわからないけど、フランス人のジャグラー友達、ニコのことを唐突に思い出した。
彼は、僕が以前勤めていたゲストハウスにきてくれたことがあった。
そういう国を超えたつながりのことを思い出した。

今の心境として、自分も随分、国から外に出ることに慣れてきたよな、と思う。
20歳前後で、初めて自分で海外を旅行し始めた頃のことを思い出す。
若かったよね。
空港にいるときの立ち居振る舞い一つとっても、やっぱり周りのみんなに合わせるようになってくるというか、慣れみたいなものが存在する。

あと5年もしたら、今の自分を振り返って、ああ、こんなこと言っちゃってるよ、と思うのかもしれないけどね。





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2018年7月11日水曜日

第133回(前編) 1/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

始まりました。
今日だけ11時じゃないのは、許してくださいませ。
荷造りをしていました。

さて、成田空港に向けてのバスでこれを書いています。
今回の心境は、なんだか、うまく仕事ができるような、そんな気分である。
油断は禁物だが。

とにかく、記録できるものはなるべく記録して、書くべきことは手早く書いて、滞在中の、荒削りの感想や状況の記録を残して行きたいと思う。

久しぶりに、PONTE castを聞いた。(2年前ぐらいにやっていたポッドキャストです。まだ聞けます。)
なんだか、懐かしい気分になった。
その場の空気感が、音から伝わってくる。
今年も、リアルタイムでアップロードはしないけど、やってこようかな、とちょっと思っている。
一人の時間が長いから、一人で延々と喋ったりもしそうだけど…。

荷造りは、結局時間がかかってしまった。
今回はテントを自分で持って行くので、それと、寝るためのマット、寝袋で、スーツケースの3分の1が埋まっている。
もしこれらがなければだいぶ楽なのだが。
スーツケースは20kg。
それに、背中にノースフェイスのバックパックと、ショルダーバッグにわりといっぱいに荷物が入っている。

お菓子もたくさん買い込んで、向こうの日へのお土産としている。
これとか、いくらか持ってきたPONTEの冊子、Tシャツがなくなれば、随分身軽になるだろう。
今年は、あまりものも買わないようにしたいけど、とりあえず、ガンディーニの出した、ルークウィルソンの新しい本だけは気になっている。
フレデリカに聞いてみようかな。

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2018年7月10日火曜日

第132回 PONTE君の旅

明日のこの時間には空港で飛行機を待っていることになります。
なんだかヨーロッパのことばかり考えてしまう。

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さて、今回の旅には、PONTE君が同行します。
PONTE君の目で見たヨーロッパのジャグリングをご紹介。

写真なんかもいっぱいお届けできたらと思っています。

2018年7月9日月曜日

第131回 ヨーロッパの旅に出ます。

さて、7月11日から、ヨーロッパの旅に出ます。
一ヶ月半の旅程で、4つのフェスティバルを回って、知ってるジャグラーに会ったり、知らないジャグラーに会ったり、インタビューをしたりしてきます。

こちらの郵便箱についても、方針を定めておきます。
  1. ヨーロッパにいる間も毎日更新します。
  2. 日本時間の朝11時にアップロードされるように調整します。
  3. ただしインターネット接続環境が悪い場合などは、まとめて公開される場合があります。
  4. 写真一枚と、500字(前後)の文章で1日を表現します。
他にも、インスタグラムなどの媒体で発信をします。
@jugglingponteで、PONTEの公式インスタグラムアカウントを作りました。(まだ全然写真、ないですが。申し訳ない。)

今回の旅に関しては、何か違ったことをしてこよう、と思っています。

「やる気」というよりは、「慎重に」という方が近いかもしれない。

2018年7月8日日曜日

第130回 ジャグリングの代表的なパターン

ガンディーニの本を読んでいた。

こちらで買えます)

この本は、ガンディーニが今まで辿って来た「軌跡(trajectories)」を描いている。
かなり大部な本で、426ページあります。今測ったら、重さは2.2kgありました。

13ページに、「スリーボールカスケード(ジャグリングの中で代表的なパターン)」と書かれていました。

ああ、その言い方っていいな、とふと思った。

以前シンガポールのフェスティバルで、時間をとってもらって、
「ジャグリングを教えよう、と言ってスリーボールカスケードを教えるのは、必然ではない」
という議論をしました。
「ジャグリングとは、このことだ」と言い切ってしまうと、たとえば渡邉尚みたいな人を拾いきれないんじゃないか、と思ったところが出発点でした。

けれど、ジャグリングの中で「代表的なパターン」みたいに、言い方を工夫して、常にそこに余白を残しておく、という簡単なやり方もあったんだな、と思った。

2018年7月7日土曜日

第129回 品川でだいごさんと話す。

昨日はPMJugglingのだいごさんと一緒にいた。
EJCの取材をどうしよう、とか、これからPONTEはどうしよう、とか、そういうことを品川の喫茶店で話した。

2人で進めている他の企画のことも進めた。

話自体は、紆余曲折があって、なかなかすんなりと結論に辿り着かない。

でもこれは、必要なプロセスなんだよな、と思う。

こういう逡巡を一人で頭の中でやっていると、すごく焦ってしまう。
こんなに時間をかけていていいのかな、とか、方向性はこれであっているのかな、とかね。

けれどだいごさんに話しながら考えている間は、その不安そのものも話すことになって、それで一通り不安を話した後は、すんなりコトが進んだりする。

「効率化する」のではなくて、「それだけ時間がかかるんだ」ということを受け入れるのが、僕には合っている気がする。
しかもそれを、一人じゃなくて、二人でやると、時間がかかっていても大丈夫なんだ、と思える。

結果的に、生まれてくるアイデアも、もっと耕されたものになっている。

喫茶店では、変わったアイスコーヒーを飲んだ。
シロップが選べたりして、面白かったが、別に普通のコーヒーでもいいかな、と思う。

2018年7月6日金曜日

第128回 今日の気づき。

ジャグリングで、向いている方向というのは人それぞれだ。

でもいろんな方向がある中で、ジャグリングって、大元のことを言えば、一人で取り組めていればそれでいいもので、「情報」は、そもそも絶対必要とされているものじゃないんだ、ということが今日の最大の気づきだった。

PONTEも、そもそもが、別に「必要とされている」からやっているわけではないんだ、と思うと、それがようやく、出発点になれる気がした。

別に「絶対に必要なものではない」というのは、ショックなことではない。
自分にとっては、PONTEがつなげてくれたこと、とか、PONTEを作っていてできたこと、というのがたくさんあって、そういうことをとにかく大切に育てられたらいいな、と思うし、それをもっとわかりやすい形で、開いていきたいなと思う。

気がついたら、世界中のジャグラーと知り合うようになっていた。

今夏のヨーロッパも、楽しみだな。

2018年7月5日木曜日

第127回 PMボール

久々に、新しいボールを手にしました。
PM Jugglingが作っている、PMボールです。

これがとても触り心地のいいボールで、もらった時には机の前に座っていたのですが、つい机の上で遊んでしまいました。
ポンポンと跳ねる感触も、他のボールに無い特徴です。

ボールを受け取った日、嬉しくて夜中に外に出て少しジャグリングをして来ました。

やっぱり、新しい道具っていうのはワクワクしますね。

だいごさんありがとう。

2018年7月4日水曜日

第126回 たまに思うこと

ジェイが、ジャグリングだけで食べている、ということを思う時、この人はものを投げたりすることでお金を稼いでいるんだ、と思う。
それを言うなら、ダンサーは体を動かすだけでお金を稼いでいる。

しかし、「ジャグリングで食べています」と言うのは、なんだか面白いなあ、と思う。
同時に、かっこいいなあ、とも思う。

ものを器用に投げることに、経済的価値がつくのだ。
それがなんだか、面白い。
芸能に経済的価値がつくことの根幹はなんだろうか、と考える。

2018年7月3日火曜日

第125回 道具をいつも持ち歩いているのかどうか

道具とか、いつも持ち歩いているの、と知り合いの方に聞かれた。
確かに持ち歩いている。
持ち歩いているのは、「とりあえず」という比較的消極的な理由からである。

持って歩いているわりに、使わないことが多かったりする。
こんなんじゃダメだな、と思う。

きちんと予定を立てて、練習するときは、本気で練習したいよな、と思うのだが、予定を立てたりするのが得意じゃない。

ジャグリングって、本気で練習しているときは進歩の喜びがあるし、流れるように、自分が気持ちいいように練習するときは、身体的な快楽の喜びがある。

その両方をバランスよく人生に取り入れたいんだけど、どうしても、ただ身体的な快楽ばっかりに流れてしまうことが、よくある。

ダメだなぁ、とは思うんだけど。
でもそれを否定する気もあんまりなかったりする。

2018年7月2日月曜日

第124回 まだ見たことのないジャグリング

まだ見たことのないジャグリング道具、って、どれぐらいあるんだろう?

たとえば屋台のお兄ちゃんが器用に操るラーメンさばきであるとか、(シンガポールで見た)何聞いたこともないような国で行われている民族伝統の踊りみたいなものとか、そういうところに、素晴らしいジャグリングって、まだまだ見いだせるんだろうな、と思う。

そうか、なるほど、これはジャグリングかもしれない、と思うような、発見の旅を、してみたいな。

2018年7月1日日曜日

第123回 夜にジャグリングをするとき

体育館を借りてジャグリングをする。
夜、誰もいない体育館で一人ジャグリングを、音楽もかけずにやっている時にだけ感じる、道具との親密感みたいなものがある。

ディアボロが紐を伝う感覚が、意識になる、という時がある。

普段は、自分が、ディアボロを動かしている、みたいな意識であることが大半なのだが、集中していると、自分自身の意識が、もう道具そのものである、みたいになる時がある。

ありませんか?