2018年7月24日火曜日

第146回 【イギリスに着きました。】13/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

この日記の処遇についてどうするか、ということも、つらつらと考えているのです。

これとは全く別で、いくらか個人的な日記もつけていて、それと合わせて、一本のきちんと読める話として、改めてこの夏のことを、書き上げたいと思っている。
それぐらいのことは、したい。
本っていうものを、出してみたいんだよ。

自分は一体何を人に伝えたいと思っているのか?
ということも考えている。
そんなこと考えずにさっさとやるべきことをやればいいんだけど、いちいち考えちゃうのだ。

自分を突き動かしているものの正体を知りたい、と思っている。

でも明日、コーヒーを朝早く飲みに行きたいな、と思っていることの理由は、別に突き詰めたいとは思わない。

やれやれ、一体何を書いているんだろう。


さて、イギリスに着きました。
イギリスには以前にも来たことがあって、それは6年前のことだった。
BJCという、イギリス最大のフェスティバルに参加した。
そこでは、今に至るまでたくさんお世話になって来た、シンガポール人のゼンハオくんと会ったり、韓国系のインホンと会ったりしていて色々思い出深い。

今回はまた別のジャグリングフェスティバルに参加する。
何と言ってもこの夏は4つもフェスティバルに参加する。
フランスでは、ダニエラに「なに、ずっとテントで寝るってこと?」と驚かれて、初めて「ああ、確かにちょっときつくなるかもな」と思った。
しかしまぁ実際には、ほとんど心配していません。
体は丈夫なんだ。

で、イギリスは、マンチェスターへ、ロンドンを経由して、来た。わけだ。

イギリスの英語っていうのは、まぁ僕の耳には聞き取りづらい。
学校教育では基本的にアメリカン・イングリッシュが採用されているから、そうでない発音については、やっぱり同じ言語とは思えないくらいの隔たりを感じる時がある。

前に来た6年前は、今よりもっと英語が下手だったからすっかりお手上げだったけど、今も、やっぱり何回も聞き返すもんだから、だんだん申し訳なくなってくることもある。
でも向こうも、しばらく話していると、「ああ、こいつには少し手加減してやらないとな」と思ってくれて、だんだん話がしやすくなってくる。

冗談とかを言われて、わからない時って、辛いよね。
どうしよう、わかっているふりをしようか、聞き返そうか、と。
向こうがしたり顔でこっちをみていると、なおのこと、聞き返すのって申し訳なくなってくる。
わかったとしても、外国語で冗談を言い返すのだって、すごく難しいよ。
でも最近は、英語のコメディばっかりみていたおかげか、少しは面白いことも言えている気がする。あるいはみんなが優しいのだろう。

さて今は、マンチェスターの少し外れにある、人の家にお邪魔させてもらっている。
家主はジョーさん、という。

ジャグリングがつなげてくれるものについて。

「誰か車に乗っけてくれる人、いませんか」とジャグリングフェスティバルのFBページで尋ねたら、全然知らない、リーナさんという人から連絡がきて、「とりあえずジョーの家に行ってね」と言われた。

言われるがまま、住所を辿って家に行ったら、ドアが開いて、「はいはい、入って入って」みたいな雰囲気で、いきなり「疲れてない?シャワーとか浴びる?寝る?」と気を使っていただいて、少し話をした後にシャワーをあび、仮眠を取った。
何が何だかわからないまま庭に降りると、いきなりバースデイパーティが開かれはじめた。
ジョーさんの誕生日なのだそうだ。
美味しいBBQとケーキをご馳走になることになった。

しかもみんな知らない人だと思っていたら、ジョーは福島のJJFに来ていたみたいだし、はじめに声をかけてくれたリーナさんは、6年前のBJCで実は会っていて、「BJCのあの演技、よかったわよ」と6年越しにコメントをいただくという体験をした。
ついでに、そのほかの人も、よく話を聞くと、EJCとか、他のイベントで、至る所ですれ違っていた。

だんだん、自分の立場が不明瞭になってくる。
なぜか?
それは、イギリスに住んでいる、ほとんど話をしたことがないジャグラーと、「接点が多い」という事実が自分を困惑させるから、あるいは、彼らが共通の趣味を通してとは言え、あまりにもすんなりと僕のことを受け入れてくれるからなのだ。

「どういう人が、自分のことを受け入れてくれるのか」
ということが、自分を形作っている要素の一端だ、というのが、今日の発見です。

第一次〜第二次世界大戦の間に同時期に建てられたという家たち。
全部一緒。

僕だって、気軽に2、3本ビールを飲める体質でありたかった。

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