2018年7月13日金曜日

第135回 2/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

※インターネットが繋がりづらかったため、昨日の分を今公開します。

パリに着いた。
ロビーに出て、インターネットに繋ぐ。
いろいろメッセージが来ていた。
「まだ日本にいる?」とか、「8月はアジアにいるの?」とか、「こういう公演があるので、ぜひ協力してください」とか。
フランス、日本、それにシンガポールからもだ。
半日オフラインでいるだけでこんな様子だけど、なんだか今回は、仕事するぞ、という意気込みで来ていて、逆に嬉しかったりする。
乗り換えのアブダビでもいくつかメッセージをダウンロードしてあったので、スーツケースが回って来るのを待っている間に、機内で打っておいた返事を、フリーWi-Fiでぽちぽちと送信する。あまりに熱中しすぎて、うっかり荷物を見逃しそうだ。だが無事にオレンジのスーツケースを見つけて、(やたらに目立つ色なのだ)ちょうど返事を終えたところで空港を出た。

リヨンへ行くバスの乗り場へ向かう。
空港から直接電車で向かえるようなので、コンコースを歩いて、エスカレーターを降り、券売機を見つける。
Bercy(ボーシィ)に行く電車のチケットを買いたい。
だが、券売機の前には長蛇の列ができていた。
こういうときは、あまりあがいてもしょうがないのを知っているので、諦めて並ぶ。
とにかく列が進まない。

ああ、ヨーロッパに来たよな、と思う。
たくさんある券売機(20個ぐらいあった)の半分は故障中で、チケットを買う人の動きは遅い。
でもその状況に対して、特に誰が不平を言うでもなく(あるいは僕にわからない言語で言っているのかもしれないけど)ただ流れに任せてだらだら、おしゃべりをしながら待っている。

こういう状況にあわてないためには、とにかく、寛容な態度を身につけないといけない。
もし電車を逃したら、別の手段を使うしかないよね、とか、最悪、新幹線で行くしかないよね、とかいう決意をそもそも「込み」で来ておく。
ひとり旅では、綿密にプランを練っても、その通りにはあまり進まない。
プランに2、3時間は余裕がある、と感じたら、それは大体において「ちょうどいい」ぐらいである。

30分くらい経って、ようやく自分の番になった。
しかしどのチケットを買ったらいいかわからなくて、後ろの人に聞いた。
初めは、このひと、ちょっと怖いな、と思ったけれども、蓋を開けてみると、お札が入らないのを助けてくれたり、チケットの種類を教えてくれたり、親切な、黒人のにいちゃんであった。

バスでリヨンに向かう。
リヨンの駅からは、エロワさんという人が車で拾ってくれる。
それについての連絡も来ていて、メッセージの同じグループの中にチェコ人のジャグラー、ダニエラが入っていた。

思わず声を出して笑ってしまった。
ダニエラは、2012年に初めて会って以来時々思い出したように手紙を出したり、メッセージを送りあったりしていて、3年前にチェコの地元まで遊びに行ったこともある友達だ。(家の目の前に使い放題の体育館があって羨ましかった)確かに同じコンベンションに来ることは知っていたが、まさか同じ車に乗せてもらうとは思わなかった。

しかし、パリでチケットの列に並びながら、チェコにいる友人と話したり、シンガポールにいる友人と話したり、日本にいる友人と話したりできるのは、つくづく不思議だよ。

バスは、鉄道の方のBercyの駅前にある広場から出ている。
一時間くらい余裕があったので、動画を撮ったり、コーヒーを飲んだり、トイレで(0.7ユーロ払った)身支度をしたりしてからバスに乗る。
バスはなかなか快適だ。Wi-Fiも通っていて、清潔である。

バスの中で、色々と考えた。
雑誌のことについても、フランスにいる、ということについても。

リヨンに着いたら、すぐに地下鉄に乗って、Aラインの最後の駅まで行く。
20分ぐらい乗って、1.3ユーロだった。
駅でエロワさんを待った。
10分ほどしてエロワとソフィーさんが現れる。エロワさんは、なんというか、だいたい思っていた通りの、柔らかい、優しい人だった。
道中では、お互いのことについて話す。車で30分と少し走って会場に着いた。

いよいよ、一番最初のコンベンションが始まる。



ここまでのPONTE君



PONTEさん(@jugglingponte)がシェアした投稿 -

PONTEさん(@jugglingponte)がシェアした投稿 -

0 件のコメント:

コメントを投稿