2018年8月31日金曜日

第184回 【PONTEの今後について】

昨日、PM Jugglingのだいごさんと、ジャグラーShogunに会いました。

二人から話を聞く。

都内某所。二人と話すと落ち着きます。

だいごさんからは、これからのPM Jugglingのこと。
Shogunからは、これからの自身の活動のこと。

そして僕自身は、改めて、今PONTEを続ける意味を問い直しました。

PONTEは、「書く」ジャグリングの雑誌です。
紙媒体、なかなかカッコよく、定期的にうまく出せずにきましたが、今も、紙で継続したいと思っているのは確かです。それに加えて、Webもあったって、いい。

「書く」ジャグリングの雑誌と銘打っているからには、「書く」ことが一つの芯です。
それは、僕自身が、ジャグリングで何かを書いていたいな、と思うからです。
それに加えて、編集長として、他にジャグリングで「書く」人がいるのならば、それは応援したい、と思っている。

では僕自身が、僕が、一人のジャグラーとして、雑誌を作る上で「書きたいこと」とはなんだったのか?


今日一日、二人と話し合ったり、自分で再び考えたりする中で、一つ、思い当たることがありました。


それは、僕が書くことでずっと伝えてきたかったのは、やっぱり海外のことであるような気がする、ということです。


僕が始めから持っていた連載として、「ジャグリングがつなげるもの」という、旅行記のような読み物があります。
海外でのジャグリングのあり方、こんなふうに、ジャグリングを楽しんでいる人がいるんだ、とか、僕は海外に行くと、こういう風に、違った形でジャグリングを楽しめるんだ、とか、それを文章にすることで、伝えてきました。

それが一番僕にとって切実でした。

ですが、僕は今、そのことを自己中心的に、自分のために、いわば整理するために書いているだけではダメだ、と思っています。
そういうことを、人の役に立つように紹介したり、情報を共有したりしなければならないな、と感じています。

例えば韓国のジャグリングの状況であるとか、台湾のジャグリングの状況であるとか、シンガポールのジャグリングの状況であるとか、フランスのジャグリングの状況であるとか、まだまだ知られていないことはたくさんあります。

その全体像を余すことなく伝えられればもちろんそれが一番いいのですが、僕一人の力だけでは、少し難しそうです。
なので、とにかく今は、僕が頑張って集められる範囲の、全てのことを、出来るだけたくさん「書いて」、読者の方に「開かれた」かたちにすることができたら、一番いいと思っています。
そうしたら、PONTEは、より人に貢献できる、もっといい雑誌になれるかもしれない、と考えています。

数えきれないほどたくさんの人の役に立つ、というわけには行かないかもしれないけれど、少なくとも、「架け橋のひとつ」として、役に立てることはあるだろう。

他にもやりたいことはいっぱいありますが、今、僕が編集長として、PONTEという、曲がりなりにもここまでなんとか作ってきたものを、もう一度踏ん張って、後ろから押してやるために、当面やりたいことは、そういうことです。

これから、PONTEを作っていく過程も、少しずつここで伝えていこうと思います。
そういう、製作の過程も、みなさんに共有できたら、とも思います。
PONTE製作記、です。

その製作記と、もっと気楽に写真とちょっとした文だけで、パッと読めるような読み物なんかとの塩梅は、少しずつ調整していきます。
(毎日毎日、面白い製作記が書けるかもまだわからないので…。)

それでは、長くなってきてしまいましたが、ひとまず、改めて「書くジャグリングの雑誌:PONTE」をよろしくお願いします。

ちなみに。
PONTE(ポンテ)というのは、イタリア語で『橋』という意味です。
改めて今、ああ、そうかぁ、とおもっている。

2018年8月30日木曜日

第183回 アキナイヨウニ(パート1)


これも、2018年のフレンチ・ナショナル・コンベンションです。
おそらくオープンステージを待っている間だと思います。
こういう風に、みんなでおとなしく待っている。

…いや、「おとなしく」は、待っていない。
だいたいにおいて、ヨーロッパのコンベンションに行くと、わいわいふざけあっていて、例えば「ピーールエット!」と言われたら、立ち上がってくるりと一回転する、とか、誰かが突然指揮をとって、端から「うお〜〜う」とか言いながらウェーブを巻き起こす、とか、そういう遊びをやってます。

まぁ、ばかばかしいんだけど、見ているだけでも結構面白いです。

待ち時間をなんとか面白くしてやろう、という自然発生的な心意気がいいと思う。
ちなみに、主催者の方から用意される待機中の娯楽としては、客席に大量の風船が投げ込まれる、というのも常套手段です。

2018年8月29日水曜日

第182回 ビッグ・トス・アップ


ビッグ・トス・アップ、というものがジャグリングのフェスティバルにはある。
みんなで手持ちの道具を投げ上げる、という単純明快な儀式。
これは、昨日に引き続き、フレンチ・ナショナル・コンベンションです。
いろんな色や形があって綺麗だし、中には人が投げられたり、一輪車が投げられたりする時もあって、危ないんだけど面白いです。

2018年8月28日火曜日

第181回 フレンチ・ナショナル・コンベンションの長い一輪車。


フレンチ・ナショナル・コンベンションのひとこま。
一輪車コンバットをやっていた時。
このおじさんは、この長い一輪車でコンバットをやっていました。
下はザラザラのコンクリートで、いつ落ちるかと見ていてヒヤヒヤした。
でも、大人子供、みな、無事怪我することなく終えた。

僕はこのあとディアボロ飛距離競争に出て、見事にすっ転んで全身に怪我をしました。

2018年8月27日月曜日

第180回 ビーンバッグの質感とか

ジャグリングのボールにはいろんな種類がある。
そのうちの一つが、ビーンバッグ、だ。
布地の袋の中に詰め物が入っている。
詰め物として代表的なのは、バードシードや、ペレット。

ビーンバッグの質感がいいと、気持ちがいい。
最近、ちょっとした事情で、PMJugglingが、衣装作家の田村香織さん(HP)と作ったベロア生地のような布のビーンバッグを持っているのだけど、それが気に入っている。

ジャグリングをしている間は、どうしても道具と触れている時間は長いので、その時、触感が良い、ということは大事なことであるよな、と思う。



2018年8月26日日曜日

第179回 ピントクルとマラソン

ピントクル、というジャグリングの団体がある。

京都で活動していて、以前は自分たちでジャグリング公演を行うのがメインであったのが、今は、各地からジャグラーを呼んで、オムニバス形式で公演を行う団体、として続いている。

そして現在、第8回目の「秘密基地」を行なっている。
見に行きたかったのだが、諸々の都合で見にいくことができない。
特に、現在主催の中西みみず君が、どういう動機でこれをやっているのか、ということを綴った文章(こちら)を読んでから、余計に行けないことが悔やまれる。

本当は、見届けるという形で応援したかった。

※ ※ ※

みみず君は、周りの人がジャグリングの活動や、ジャグリングそのものをやめていってしまうのを見届けていく中で、まだ、ジャグリングを続けているし、ジャグリングの幅を広げよう、と考えている。

淡々と、続けている。

えらいよな、と思う。

そして、みみず君が今ジャグリングを好きか、と真っ向から問われたら、「否」と答えるように、僕も今、別にジャグリングが好きで好きで仕方がないわけではない。

ジャグリングを好きか、と聞かれたら、少なくともただちに「好きです」とは言わない。

でも僕は、ジャグリングをやめますか、と言われたら、「いいえ、やめません」と直ちに答える。それは、ずっとマラソンを走ってきて、ここまで走ってきたのに、今更いきなり走るのをやめたりなんかしません、こういう感じに似ている。
ペースはゆっくりになるかもしれないけど、走ることそのものだけじゃなくて、風景を楽しみながら、とか、周りのランナーと話なんかしながら、とか、そういうことを楽しみながらの、早めのウォーキングぐらいでもいい。
とにかく走ることは、今はやめたくありません、止まりたくはありません、と、そういう感覚である。

だから今、なんでジャグリングを続けているのか明確な理由がよくわからない時がある。
けれども、ジャグリングをやめる気がないのならば、拡張していくしかない。
それは、僕にとっては、技術をさらに磨く、ということだけではなくて、例えば雑誌を作ることであったり、ジャグリングを通して出会うものについて書くことだったり、そういう幅の広げ方で、「新たな魅力を開拓する」ということでも、ある。

2018年8月25日土曜日

第178回【日本に着く】45/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

最終日である。
気持ちの方ではもう旅は終わっていた。
アブダビから、何の問題もなく飛行機は成田空港に到着した。
台風が二つも上陸していた、ということはあとで知った。
飛行機には全然影響を与えなかった。

※ ※ ※

日本に着いて思うことについて、率直に書いておく。

まず、暑いです。
ヨーロッパの方で感じていた暑さとは全く質が違う。
向こうではいくら暑くても日陰に入れば涼しい。
なので、特に外に出ることが嫌なことはなかった。

日本に帰って来ると、改めて湿度の高さを感じます。

※ ※ ※

さて、大事なのはそういうことではあるまい。
旅から帰ってきて、何を感じるのか、ということですよね。

帰宅してからあまり感慨に浸るようなことがなかった。
移動を繰り返してきて、今、家にじっといる、ということに喜びをあまり感じない。

家族の顔を見たりすること自体には喜びがあるのだけど、一箇所にとどまらないことがとても肝心なのだ、とよく分かってきました。
なんで旅に出たがるのか、ということについて、理由が分かってきた。
それは、旅に出ることで、僕は安心しているのだ、ということです。
気が済んでいる、とも言える。
飽きっぽいのだ、とも言える。
新陳代謝に近い、とも言える。

あんまり、ジャグリングは関係がないのかもね。

ジャグリングというエクスキューズで、僕は旅をし続けているんだな、とひしひしと感じた。

負い目を感じないではないんだけど、そうしていないと落ち着かないで、うまく生きていられない。

うまく結論みたいなものが出せるような気もしたんだけど、そういうものは、かけそうにないです。
雑誌を編集しながら、そのことを見つめようと思う。

とりあえず、ヨーロッパ編は一旦これで終わりです。
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
もちろん、明日からも、通常通りここの更新は毎日していきます。

サンミゲル島の森の中で。撮ってくれたのは台湾人のペイ。


2018年8月24日金曜日

第177回【フランスを出る】44/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

朝、クレモンを起こさないように、そっと家を出る。
シャワーだけは、浴びた。

昨日クレモンが買ってくれたパンも、少しだけ食べた。
そして、予定したより20分ぐらい遅く、戸を閉めた。

念のためGoogleで経路を調べると、「大幅な遅れ」という表示がある。
地下鉄まで行って、やはり、本来ならすぐに着くはずのGare du Nordまで、地下鉄が行かない、とのことだった。

仕方がないので、Gare du Nordまでゴロゴロとスーツケースを引いて歩いて行くことにした。
途中で、タイヤの一つが、摩擦で焼けて、ふにゃふにゃになってしまった。

なんでこういうタイミングで起こるのか、と悲しく思うと同時に、まぁこのタイミングでよかったよな、という安堵の思いもあった。
いずれにせよ、空港までたどり着けばいいのだ。

しかしなににしても、朝のパリを、間に合うかどうか心配しながら早足で壊れたスーツケースを引く気分というのは、そんなにいいものではないです。

なんとか空港にたどり着いて、 (途中で、ウクライナ人の女の子に「これは空港行きなの?」と尋ねられたりした。なんで僕に聞くのか、と思ったけど、英語を喋りそうな旅行者、というのでまず真っ先に僕が近くにいたからかも)チェックインを済ませた。

※ ※ ※

今は、アブダビ空港にいる。
最後の飛行機を待っている。

PONTE君も、お疲れ様でした。



2018年8月23日木曜日

第176回【クレモンと過ごしたパリの午後】43/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

朝、ホステルで時間があったので、リラックススペースで過ごしていた。
座る椅子を探していたら、女の子が、ここ座っていいよ、というので、そこに座った。

その人は、アルゼンチンから今日パリに着いた、とのこと。
法律家として働いているのだが、ワーキングホリデービザをとって、勢いで来た、という。
まだなにをするかは特に定まっていないのだそうだ。

日本はどうだ、とかまたとりとめもない話を延々とした。

途中でヨーグルトを買って来て、食べながら話す。

ようやく、12時近くなって、ディアボリストのクレモンから連絡が来る。
もう、家に行ってもいいそうである。

というわけで、家に向かう。

※ ※ ※

家についてしばらくぼけっとしたあと、クレモンがいつも練習をしているというスペースに行く。

まずは近くのケバブ屋でケバブを買ってから(行きたかったところは、閉まっていた)訪れる。

Parc de la Villetteという、とても広い公園。


この動画で使われているところだった。



3時間くらいだったか、だらだらと練習をしたり、昼寝をしたりしてから、歩いてアパートまで戻る。

途中、船の上でビールを飲めるところがあったので、そこで一杯飲んでから、帰った。

帰る途中の道、物騒な人もいて、少し怖かった。

※ ※ ※

明日、朝起きて、飛行場に行き、いよいよ帰る。
今回の旅でも、本当にいろんなジャグラーにお世話になった。

日本で、みんなを迎えたいな、と切に思う。
同じような経験を、もっと多くの人に味わってもらうことが、僕ができる恩返しな気がする。

パリでは、今回もやっぱり、特に観光客が行くようなところには行かなかった(むしろ観光客が行くべきではないようなエリアにばかりいた)。

日本に帰るのも、とても楽しみである。

2018年8月22日水曜日

第175回【フランスに再び】42/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

今日は再びフランスに飛んできた。

ここから日本に帰る。

パリにはジャグラー友達がたくさんいるから、泊まる場所くらい、なんとかなるだろうと思っていた。
しかし、案外みんなパリの外に出ていて、だめだった。

結局安いホステルをとって泊まることにした。

なんとなく、街にぶらっと出て、ちょっと散歩をする。
気が済んだら、戻って書き物でもしようかと思っていた。

しかしずんずん、ただひたすらにまっすぐ進んでいたら、いつの間にか30分ぐらい、あてもなく歩き続けていて、戻るのが億劫になった。
仕方がないから諦めて、遅めの昼食を摂って、もう少し街を歩くことにした。
帰りはメトロにでも乗って帰ればいいだろう。

パリの中では異彩を放つ建築の、ポンピドゥーセンターをとりあえず目指して歩いた。


いつだったか忘れたんだけど、前にも来たことがある。
美術館そのものは閉まっていたが、その姿を見るだけで十分満足であった。

そこからさらに歩いて、いまだに行ったことのない(多分パリには3、4回来ている)ルーヴル美術館を目指す。

いまいち方向がよくわからなかったんだけど、セーヌ川沿いのいろいろの建物が見えて来たので、ああ、まぁこっちの方かあな、と見当をつけて歩いて行った。

割と疲れていたと思うんだけど、ただ無心で歩いていた。

最終的に、ポン=ヌフ駅に着く。
そこからは、ルーヴルまで12分、とあった。

それを見て、なんだか突然、もういいや、という気分になって、その駅から引き返した。

なので結局ルーヴルはいまだにその姿さえも見たことがない。

※ ※ ※

ところで今泊まっているところは、メガ・ホステル、という感じの、相当に規模の大きいホステルで、一体何人が泊まっているのか想像がつかないくらいだ。

僕が以前勤めていたことのあるホステルは、ベッドの数が20ぐらいだった。それぐらいだと、その日にいる人の顔はみんな把握できるんだけど、ここはまるで電車の駅みたいに、入れ替わり立ち替わり違う人が現れるので、なんだか落ち着かない。

明日は、ディアボリストのクレモンに会う予定だ。
それで、最後。

2018年8月21日火曜日

第174回【最後のフィンランド】41/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018



これを更新しているのは、タンペレからヘルシンキに向かう電車の中だ。

なんだか、少し無気力を感じている。
自分が何をしているのか、いよいよ分からなくかなってきたからも。

もちろん、30分もして、アルットゥに会って楽しく過ごしたら、また全然違う心持ちになっていることも知っている。

ただ、今はそういう気持ちだ、というだけ。

2018年8月20日月曜日

第173回【FDC2018を離れて】40/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

FDCが終わった。

最終日は結構あっさりしていた。
朝起きると、とりあえず朝ごはんを食べて、ラウリのお母さんシルパに、車で体育館まで連れて行ってもらう。
ユーインも一緒だ。

本当はディアボロソン、という競技イベントがある予定だったが、地面がぬかるんでいるので中止になる。
代わりに、昨日できなかった、ディアボロ・MODコンテストの結果発表を行う。
といっても大仰なものではなくて、参加者が作ったディアボロをジャッジが適当に評価するだけの、肩の力が抜けたイベントである。




よく作り込んであるんだこれが

そしてこれについて、それっぽい解説を加えるのだ

ユーインと相談して優秀作品を決めた。

最後に、ラウリが総括をする。

どんなところがよかった?
どんなところを直して欲しい?

今年でFDCは終わりだ、というけれど、まだまだラウリの思惑は続きそうである。


※ ※ ※

ヨーナというFDCの参加者に車に乗せてもらい、タンペレ、という街に来た。
フィンランドでは二番目に大きい街だ。
北欧諸国の中でも、内陸にある街では一番大きい、という。
確かに今まで訪れた町や村(ヨエンスー、ロヴァニエミ、エラヤルヴィ)に比べると、規模は雲泥の差である。

少し昼寝をしてから、街に出た。
素敵なカフェを見つけたので、そこに入って、しばし書き物をしていた。


PELLA'S CAFE。
フィンランドにしては価格も手頃で、非常に良い。
タンペレで落ち着けるカフェをお探しの際はぜひ。

秘密基地、という公演、僕が横濱ハッピーターンというグループで出た回のことを、インタビューでまとめた雑誌がpdfで届いたので、それも読んでいた。


(公演について http://juggling-pintcle.com/omnibus/

昨年の冬のことをありありと頭に思い浮かべながら、一時間ぐらいかけてじっくり読んだ。
その時間、すっかりフィンランドにいることを忘れていた。

ふと顔をあげると、周りの人が話すフィンランド語が聞こえ、シンプルで素敵な服を来た老若男女が目に入って来た。

僕は、考える。

別に日本語の雑誌を読むのに、フィンランドにいる必要はない。
でも、僕はこの雑誌を、遠く離れてタンペレのカフェで読んでいることを、とても素敵だ、と感じた。

寒い中、京都の小劇場の舞台裏で、縮こまりながら、黙ってみんなで出番を待っていた時のことを思い出して、なんだか温かい気持ちになっていた。
それで、京都にいるみみずくんに会いたいなぁ、とか、他にも、ショーグンとか、だいごさんとか、そいそいとか、横ハピのメンバーとか、とにかく日本にいるジャグラーの友達に会いたいなぁ、と、思っていた。
それは、遠くにいることと、関係があるような気がした。

以前香港の空港で5、6時間ぐらい待たなければならなくて、その間日本語の新書を読みながら書き込んだりしていたのが、とても幸せだった感覚を思い出す。

タンペレで特別なことをしようだとか、一切思わない。
ただ、久しぶりの友達に会えて、一緒にお昼でも食べられたりすることが、一番楽しい。
明日は、久しぶりに、マルコに会う。

マルコは、ラウリとともに、僕がフィンランドに来るようになったきっかけを作ってくれた人である。

※ ※ ※

今はこれを、一人で、ヨーナのアパートのキッチンで、音楽を聴きながら書いている。
キッチンにいるのは、共有部屋の電気のつけ方がわからないからだ。
でもこういう時間が、いいな、と思っている。
アゾレスで買った2ユーロの茶葉でカップに一杯だけお茶を入れて、それを飲みながら。

2018年8月19日日曜日

第172回【FDC2018 二日目スケッチ】39/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

今日はワークショップから始まった。

といっても、たくさん人が集まる訳ではなくて、というより、ほとんどラウリ一人に教えているような状態だった。
僕の他に、台湾から来たユーインがナンバーズディアボロを、そして一昔前は有名だった、フィンランド人ディアボリストのヨーナが、2ディアボロのトリックを教えてくれた。

※ ※ ※

森の中を歩く。
ディアボロを練習する体育館を離れて、山の方へ行くことになった。

ユハさんというミュージシャンが、ギター一本で、森の中でリサイタルをするためである。
こういうところがFDCらしい。
湖の近くまで車で行って、そこから列をなしてぞろぞろ歩く。
一体どこに向かっているのかよく判らなかったのだけど、結局30分ぐらい歩いて、石が積んである少しだけひらけた場所に来た。

と行ってもそこまで特別な場所ではなくて、本当に、ひらけている、というただそれだけ。
積んである石は、青銅器時代の遺跡らしい。

みんなでその周りに座って、体育館から持って来たサンドイッチやフルーツを食べながら、ユハさんのフィンランド語の歌の演奏を聞いた。

ロートーンのフォークソングが中心で、だんだん落ち着いて来て、しまいにはみんな寝転んで、目を閉じていた。



2018年8月18日土曜日

第171回【FDC2018】38/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

2年ぶりに、FDCに戻ってきた。
FDCは、エラヤルヴィという村で開かれる、小さな小さなコンベンション。

初めて来たのは2012年だ。
今回のFDCで最後になるかもしれない、という。
なんだか、寂しいが、一人の人(ラウリ)が中心になって回して来たコンベンションが13年も続いて来た、そして、それがある形で終わりを迎える、ということは、すごく健全なようにも思える。

というのは、FDCが、あまり、「誰かに引き継ぐ」というようなタイプのものではないからだ。
このコンベンションには、ラウリという人のシグネチャーが入っている。

ラウリと、息子のノーア
※ ※ ※

また、サウナに行って来た。
ここエラヤルヴィのサウナがあるのは、湖のほとりで、ほてった体を、湖に飛び込むことによって冷やす。

そして、満点の星空を眺めながらしばし浮かぶ。

6年前に来た時は、随分と、このことが新鮮だったものだ。
あの時僕は20歳だったな。

さて、ここには、もう一人アジア人が来ている。
それは、台湾人のリン・ユーインだ。(「その、誘因」みたいなイントネーションだ)
彼女も、今20歳だという。
だからなんだ、ってんじゃないけど。

彼女は、今年の夏から(しかも、つい二週間前から)フィンランドに来ていて、これから3年間、サーカス学校で学ぶんだそうである。

実はユーインとは、台湾でも何度か会っていて、まさかフィンランドで再会すると思っていなかったのでびっくりした。

そして僕は、台湾からフィンランドに、サーカスを学びに来ている人がいる、ということを、とても喜ばしく思う。

2018年8月17日金曜日

第170回【ロヴァニエミからエラヤルヴィ】37/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

サーカス学校を離れた。

ロヴァニエミから、エラヤルヴィ、という町まで10時間くらい、走った。
といっても別に僕は運転をしていないので、ずっと、マルクスさんとエンマさん、という二人が、キャンピングカーを走らせてくれた。

途中で、熊に遭遇した。
フィンランドでは、熊はよく企業のロゴなんかに使われたりもしていて馴染みがあるが、実際にその辺に熊がいる、というのはフィンランド人にとっても珍しいそうで、車をわざわざ止めて、とって返して探しに行った。
結局、二度目は、見つからなかったけど。

※ ※ ※

エラヤルヴィに来るのは3回目だ。
初めてきたのは2012年で、6年も前のことか、と思う。
2回目は2016年。
そして2018年、再び、エラヤルヴィ。

エラヤルヴィは、誰も知らない村だ。

湖の辺りにある別荘に、泊まっている。


2018年8月16日木曜日

第169回【ここまでで思うこと】36/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

長期の旅行では、一ヶ月経ったぐらいから、日に日に、普段とは別のところにいる、という実感がなくなります。

そもそも「普段」、ってなんだったんだっけ?
と思うようになったりします。
もしかして、「普段」なんて、ただの幻想だったのかも、という思いが去来します。

日常、というのは、「今まで続いてきた文脈を、無意識に守っていた」だけなんだ、と切に思う。社会生活を成り立たせるために本能がそうさせるだけであって、実際には全然問題なく、ポッと抜けられるんだな、と思う。

今は、旅行に出る前、自分が何をしていたのか、もうあまり覚えていない。
そしてすでに、7月半ばにフランスに到着した時のことが、過去のこととして思い出される。
その後のイギリスも、さらには先週のEJCのアゾレス諸島の思い出でさえも、随分と前のことに思われる。
というか、本当に起きたことだったのかどうか、いまいち自信が持てない。

これだけの期間、流れに任せて旅をしていると、「なんで旅に出たんだっけ?」と、自分が今ここにいる理由が判然としなくなる瞬間がある。
しばらく考えて、ああ、ジャグリングのコンベンションがいくつかあるから日本を出てきたんだったな、と一応の事実を思い出す。

でも、なんで自分が今ここにいるのか、これがわからない、この喉から押し上げてくるような感触は残り続ける。

今も、大きなジムの隣で、冷房の音だけを聴きながらパチパチとキーボードを打っていて、奇妙な気分にとらわれている。

僕はフィンランドで一体何をしてるんだ?

※ ※ ※

ラウリのショーについて書いておこう。
ラウリの今回のショーは素晴らしいものだった。
自分で立ち上げたテントの中で(今回は僕も手伝った)中を暗くして、スモークをたいて、幻想的な光の中でボールを操る。

光と影もテーマになっていて、プログラム発光するボールやランプがジャグリングされる。

ステージを観客が取り囲むようになっている。
それほど広くもないので、演者との距離がとても近い。




フィナーレの、長さの異なるひもにぶら下げられた、光る器を一斉に揺らすシーンは、圧巻だった。それぞれ長さが違うので、タイミングがだんだんずれていき、それがまるで蛇のような動きになる。観客は、終わった後も、いつまでも光を見ていた。

おそらく10分間ぐらい、ずっと揺れていた。
その間、ラウリも腰をかけて、観客と質疑応答をしていた。


ラウリのショーを見た次の日は、もう一度同じプログラムでショーが行われる、というので、一度同じ内容を見ていた僕は、町に出て散策をした。
と言っても、ロヴァニエミというのは、それほど見るべきものに溢れている町ではない。

人が集まる地域は本当に小さくて、中心部分には数千人しか人がいない、とか言っていた。そしてそのうちの550人の子供が、このサーカススクールに登録している、とか。
町の子供、全員サーカス学校に入ってるんじゃないか。

そして本日。
バラエティショーのような短い演目の中で、僕も出演した。
別にギャラが出るわけでもなんでもないんだけど、ラウリが親切にしてくれて、好意で出られることになったわけだ。
僕としては、こういう風に、車に乗ってフィンランドの各地を旅できて、(しかも、なんだかんだでご飯をおごってくれたりだとか、周りのみんなもお酒や食べ物、飲み物、なんでもたくさん共有してくれるので、自分ではほとんど買い物をしてない)それだけで十分な報酬を受け取っているので、もちろん、というかむしろ、出させていただいてありがたい、くらいの気持ちで、出てきた。

これは別にお金の話をしているんじゃなくて、(お金の話もしているけど)ただ、そういう気持ちが本当に嬉しいのだ。

おととい、ラウリと二人で話す機会があった。その時、
「改めて、こういう機会をくれて、本当にありがとう」と言うと(ちょっと恥ずかしかったけどさ)
「こういう場所を見せられる、っていうことが嬉しいから」と言ってくれた。
本当にラウリは親切だよ。
こんなに優しい人がいるかい?
いや、いない。

で、ショーだよね。
短い演目をやってくれればいいから、というので、今回のヨーロッパ旅行のために作った3分半ぐらいの演目を演じた。
ご丁寧にこんな写真まで貼り出してくれた

結構いい加減な準備で、ライティングと音楽の指示も、そういえばわりに適当だったので大丈夫かな、と思ったんだけど、これがなんとかなっちゃうんだな。

本当に、事前の情報みたいなものをほとんどあてにしないで、色々と物事を進めた。
すごく気がぬけている。
でもそういうのは、ヨーロッパでジャグリングをするなら、身に付けたい精神であったりする。
事前に色々手はずを整えたい、とか、そういう部分を、ある程度、なんというのか、一旦置いておく、ということができると、ヨーロッパで過ごしやすくなる。
自分の脳の中にパーティションを作って、別の人格セクションを作ってそこでOSを起動させる、みたいな感じだ。

※ ※ ※

そして、毎晩の楽しみに、サウナとパルユ(露天の五右衛門風呂のようなもの)がある。

サウナは、まぁ日本で想像するようなサウナとそれほど違わない。
そしてこのパルユも、まぁ、露天風呂と思えば間違いない。

サンミゲル島で温泉に浸かっている時、日本の冬の露天風呂に入りたいな、なんて言っていたのだけど、このあたりは随分寒いので似たようなことができてしまった。

そしてサウナもパルユも、男女構わずみんな一緒に入る。
これは、なんだかすごくいいな、と思います。
気が緩んで、自然と会話できます。

パルユ。


2018年8月14日火曜日

第167回 【サミさんのトナカイスープ】34/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

全世界の言語対応カーペット

今日はサミさんの家にお邪魔した。
いつも誰かの家にお邪魔しているなぁ。

家に入ると、カーペットに「YOKOSO(ようこそ)」と書いてあった。
「これで合ってる?」とサミさんは聞いてきた。
合ってる合ってる。

家は、とても簡素だが素敵だった。
本当に必要なものしか置いていない。
それはもう、思わずため息をつくぐらい綺麗だった。

サミさんの家に来たのは他でもない、トナカイのスープをご馳走になるためだ。

見た目に特に変わったところはない。

数日前にも書いたけど、この辺りにはトナカイがたくさんいる。
トナカイ達は、普段は放牧されていて、というか、その辺に放し飼いにされていて、のんびり歩いている。
しかるべき時期が来ると、一箇所に集められて屠殺されるんだそうです。(なんだかこう書くと非常にかわいそうですね)

毛皮やツノが生活用品として利用されたり、こういう風に、肉がフィンランド人(もしくは日本人)の胃袋に入ったりする。

さて、お味はというと、サミさんの料理が上手いこともあるんだろうけど、臭みが一切なくて、ほろほろの美味しい牛肉、といった感じでした。カブとにんじんもいい感じに柔らかくなっていて、絶品。一緒にいただくマーガリンとチーズを乗っけただけの黒パンも、なぜだか贅沢に感じられた。

そしてやっぱりムーミンカップでコーヒーを飲みます。


※ ※ ※

昨日載せ忘れた、これが施設付属のサウナです。


2018年8月13日月曜日

第166回 【フィンランドのムーミンカップ】33/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

「ムーミンカップ」をご存知だろうか?

アラビアという会社が作っているマグカップだ。
別に特別なカップだとかそういうわけではなく、ただムーミンの柄がついている。
しかしこれが結構可愛いもので、たくさんのバリエーションがあるから集めるのも楽しく、日本でも結構人気だ。


ムーミンカップは、フィンランドのどの家庭に行っても、かなりの確率で置いてある。
というか、今までお邪魔した家庭の中で、使っていなかった家庭がなかったと言ってもいい。
ラウリの家にいる間も、僕はずっとムーミンカップを使っていた(それがだいたい手元にあったから)。

その人気は凄まじいもので、つい先日も、一年に一日だけ売られる限定カップがウェブ上で販売されたものの、一瞬で売り切れてしまったらしい。

日本人のムーミン好きもなんだか異常なようだが、フィンランド人も大概である。

※ ※ ※

さて今日は、アレクシさんという人の家に行った。
アレクシさんは、自分の家を、設計から建設まで全部自分でやっている面白い人だ。


本人は、ヒゲがぼうぼうのヒッピーみたいな人で、(家に行った時も、水色のタイパンツで出て来た)全然そういう風には見えないんだけど、素敵な家を建てていらっしゃる。

中に入ると奥さんと二人の子供が出迎えてくれて、奥さんは「コーヒーを飲む?」と聞いて来た。

「はい」と言って待っていると、案の定、ムーミンカップでコーヒーが出て来た。
本当にみんな使ってるのである。
全国民がムーミンカップを配給されてるのかと思うぐらいである。

結局、合計6人分のコーヒーが用意された。
全部ムーミンカップだ。

その並んだ様子があまりに面白かったので、写真を撮ろうとしたら、
「もっといる?」
とアレクシさんが言った。
そして彼が机の引き出しを開けると、そこにはそれ以上の数のムーミンカップが入っていた。

ちなみにまだあるらしい

呆れたもんである。

しかしなんだかだんだん、これがフィンランドの象徴のように思えてきて、今日、僕も家族用に3つ、ムーミンカップを買ってしまいました。

※ ※ ※



サンタ村にも行って来ました。

2018年8月12日日曜日

第165回 【フィンランド5日目。(1日分飛ばして書いてしまっている)】32/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

実をいうと1日分、眠くて眠くて耐えきれない中、広い広いアリーナに行って練習した、という日のことを飛ばしているんだけど、ちょっと、今回は、今日のことを書こうと思う。

※ ※ ※

ヨエンスーを離れて、6時間ぐらいドライブして(運転していたのはラウリさんだけど)ロヴァニエミに来た。

ここで、ユースサーカス(若者のためのサーカス)の施設にしばらく泊まる。

道中、トナカイがいた。

ユースサーカスの、タイカ・アイカ(魔法の時間)。

フランスの時と同じようなテントも、みんなで建てました。

泊まるところは、ジムの2階(というか、ロフトみたいなところ)なのだが、ここに上がるには10段ぐらいのハシゴを登らねばならず、結構怖い。

しかしそこにはソファが4、5台とベッドが会って、一体どうやって運んだんだろう、と思う。

そして。
この施設は、何がいいって、サウナがある。
たった今、サウナに入って、長旅でこわばった身体を温めてきた。
体からは、まだ木のいい匂いがしている。

フィンランドに来る時には、毎回楽しみにしているサウナ。
明日はその写真でも載せようかと思います。(まだ撮ってなかった)

ここロヴァニエミでは、ラウリや、他のパフォーマーの演技を見たり、そして、自分自身でもパフォーマンスをちょこっとする予定です。

楽しみだ。

2018年8月11日土曜日

2018年8月10日金曜日

第163回 【フィンランド2日目。】30/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

こちらでは、ラウリさん(*1)にお世話になっている。
もともと、彼がFDCというディアボロの小さなフェスティバルに呼んでくれたのがきっかけで、今回はフィンランドに来ることになったのだ。

フィンランドに着いて二日目は、ラウリの家族と一緒に、森へ散歩に行って、水浴びをすることになった。

「森の中に散歩に行って水浴びする」というと、なんだか自然を楽しもう、と張り切ってすることのような印象があるが、こちらではそれほど特別な発想ではない。

なぜかといえば、電車でヘルシンキからヨエンスーまで、4時間と少し乗っている間、森と湖以外のものを見た記憶が全くないぐらい、フィンランドは森と湖だらけだからだ。

※ ※ ※

朝起きたら、黒パンにバターを塗って食べて、支度をして、車に乗る。
森に行くまでに、彼の生家を通るというので見せてもらい、一時間ほどで森へ到着する。

森の入り口。

入り口で早速、子供達が「お腹が空いたよ」と、ほにゃほにゃ言い出したので、まずは軽食をとる。そして、出発。


こんな背の高い樹々の間を、狭い山道を歩きながら抜けて行く。
そのほとんどが松の一種で、時々カバがあったり。
歩きながら、道の脇に生えているブルーベリーをつまんだりもできる。

途中、看板に解説が書かれている。
5、60年前、漁師の家族が使っていた、という小屋や、戦後に物資が不足していた頃に木炭を製造していた、手作りの簡易な土窯があったりする。


一時間と少し歩いたら、目的の「ビーチ」に到着する。
水浴びをする予定で来たのだけど、しかし、風が吹いていて肌寒い。
一応水着はあったが、結局水には入らなかった。

ラウリは、「せっかくここまで来たからね」と言って、この写真を撮ったあと、ニコニコしながら水着に着替えて、湖に入ってぼっしゃんぼっしゃんと泳いでいた。


長男のノーアと、長女のニンヤは、道中ずっと喋りっぱなしで、かつ面白そうな木を見つけては、登ってみたり、浮いた根っこの隙間に潜ってみたり、皮をガリガリと削ってみたりして、楽しんでいた。

往復で3時間ちょっとぐらいのハイクだった。

※ ※ ※

そういえば、昨日載せ忘れた、空港で見つけたバドミントンラケットと、くまを今日、載せておこう。

バドミントンラケット。

くま。

別に根拠はないんだけど、これらを見て、フィンランドって平和だよなぁ、と思った。


(*1)ラウリさんは、日本ではよく知られたジャグラーという訳ではないが、(ラウリ・コスキネンとは別人です)欧州最大のジャグリング大会EJC2010 in ヨエンスーを主催した。そして、彼の弟は、サカリ・マンニストさんという、よく知られたジャグラーである。(彼の代表作は、『ジャグル・ドール』)