2018年8月1日水曜日

第154回 【EJC1、2日目のこと】21/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

EJCのこと。これを書いている現在は、4日目の夕方ごろ〜深夜。

イギリスから、ポルトガル領アゾレス諸島のサンミゲル島に向かう。
ロンドンのガトウィック空港から、夜11時半に到着する便に乗った。
検査を抜けて、しばらくラウンジで待つ。日本から来たたろりんに会った。
他にもジャグラーたちがたくさんいる。様々なジャグリング道具を手にしているからすぐにわかる。
でも実を言えば、ジャグリング道具を持っていなくても、ジャグラーには、固有の雰囲気みたいなものがあるので、それとなくどの人がジャグラーかはわかる。

しかしジャグラー以外でサンミゲル島に行く人もたくさんいて、意外であった。
別に不自然ではないけれども。

飛行機は、数十分遅れてポンタ・デルガダ空港に到着した。空港から会場までの行き方は特に調べていなかったが、空港に着けばジャグラーはたくさんいるだろうし、焦って調べることもあるまい、と思っていた。

ひとまず到着ラウンジに出て周りを見渡すと、思った通り、自分の便以外に乗ってきたジャグラーもたくさんいた。もうすでにジャグリングをしている人もいる。

ベンチのあたりに、EJC2018、と書かれたサインが立っていた。
待っているジャグラーの中には、知った顔もちらほら。
フランス、イギリスで行ってきたコンベンションで会った人もいて、無事に着いてよかったね、と互いにハグ。

バスは10分ほど待っていたら到着。
だが定員が54人だ、というので、ひとまず乗れる人だけ乗せてゆく、という。

僕とたろりんは、運よく初便最後の方に滑り込むことができた。
まぁ、逃したとしてももうジャグラーと一緒だから、いくらでも待てるよな、という気はしていたけれども。

目の前がジャグラーであふれている様子を見て、たろりんは始終喜んでいた。
初のEJC、ワクワクするよね。

※ ※ ※

EJC2018の会場に着く。
ここまでの道のりは夜道で、街灯もそれほどないので、ほぼ何も見ずにきた。
会場もやはり暗い。

テントを張るスペースの前にバスが止まった。
全員、降りる。

ひとまずキャンプ場への入り口を探す。
一応入り口らしきものはあるのだけど、果たしてレジストレーションをしていない今の段階で、入ることができるのか。
こっちじゃないか、と先陣を切って別方向に動き出す人がいて、何となくみんなそちらに流れて行く。
しかし1,2分歩いたところで、開いているところがない。
みんなで右往左往していると、すでにキャンプ場に入っている人たちがいて、なんだ、結局バスを降りたすぐのところで入ることができたのであった。

キャンプ場に入ると、すぐさまテントを張って、外に出る。(ここまでに2つのコンベンションを経てきているので、早い)
たろりんは今回会場近くの別荘のようなところで他の日本人と泊まることになっていたので、そちらへ向かう。

どうも一緒に泊まるマツヤさん、あおいさんは会場内にいるようだ、とのことで、たまたま会場から出てきた人に道案内をしてもらって、なんとか受付を済ませる。(会場をぐるっと迂回して10分ほど歩いた)

受付にも、知った顔。
そしてジムに入ると、すでに夜中の1時を回っていたが、ちらほらと練習をしている人がいたり、ビールを飲みながらそれを眺めている人たちがいた。
たろりんは早速ボールを取り出してジャグリングし始める。
その超絶な技に、自然と周りの目も集まり、気がつけばちょっとしたショーのようになっていた。



ジムの中にも、知っている顔がたくさん会ったので、各々、挨拶をした。

初日はこれで、寝る。

※ ※ ※
2日目

次の日の朝。
テントが日照りで、とても中にいられないぐらい暑くなるので、外に飛び出して、シャワーを浴びる。
シャワーは、キャンプ場の中にある。
シャワーの数はそれなりにあるのだが、少し待つ。
洗濯をしたりする人もいるから、そのせいもある。



シャワーを終えて、ひとまずジムへ行く。
ジムは、片面が全面ガラス張りになっているので、向こうの景色が一望できる。
山があり、海がある。
地平線が見える。
そんな中、ジム全体を埋めるぐらいのジャグラーがみんな物を投げている。

今日は、ジャグリングをしながら町を練り歩く、パレードがある。
シャトルバスに乗って、町まで行く。
会場から、リベイラ・グランジまでは、シャトルバスで7、8分ほど。
駐車場のようなところについて、パレードが12時きっかりに始まるのを待つ。

ここで、芹川さんとも初めてきちんと会う。
彼は、PONTEでも連載をしてもらっている、現在オーストラリア在住のジャグラー。
オーストラリアのジャグラーを紹介してもらう。

パレードでは、鼓笛隊が先頭を歩く。
町の道路を歩いていると、道路沿いの住人たちが窓から顔を覗かせる。


リベイラ・グランジは小さな町で、普通の速度で歩けば、ものの10分、15分で、町の外から中心の広場までたどり着いてしまう。


しかしパレードでは、1時間かそれ以上かけて、途中ウェーブをしたりしながら、広場まで行く。


広場に着くと、しばらく休憩の時間があった。

炎天下で歩き続けるのでとにかくみんな喉が乾いている。
水やビールを飲む人たち。
広場にあるカフェではアイスやお菓子も売っていた。
よく売れる。僕もエッグタルトを買って食べた。安いし、非常に美味しい。

1時間ほど休憩があってから、広場でゲームが始まる。
長くジャグリングをし続けるエンデュアランス、クラブをはたき落としあうコンバット、ディアボロを小さな箱に入れるコンテストなど。
だが随分暑くて、途中で見るのにだんだん疲れて来る。

広場はとても穏やかな雰囲気だった。

ゲームが終わると、今度は広場を降りたところでショーがあったが、じっと何かを見るのに疲れてしまったので、ひとまず近くのビーチに行くことにする。

いまいちどう行くのかわからないが、とりあえず浜の方角へ向かい、なんとかたどり着く。

ビーチでは、すでに何人かジャグラーや観光客の姿が。

ただ浜から海を眺めるつもりでいたが、やはり海にいながらただ眺めているだけではどうしようもないので、別に海に入る格好をしてきたわけではないが、Tシャツを脱いで、海に入ってしまった。

波が強い。

一緒にいたドイツ人のヘナが、「サーフィンをしよう」というので、思い切って試してみることにした。
今までの人生で、サーフィンなどしたことがない。
とりあえず、やってみる。
先にヘナが見本を見せてくれた。
だが、あまりうまくいっている様子ではない。

しばらくトライした後に、疲れた顔で戻ってきて、「波が強すぎるね」と言った。

しかし、もうボードを借りてきてしまったことだし、と思って、とりあえずこちらも挑戦してみることにした。
結果は哀れなもので、立ち上がることはおろか、波にただただ流されただけで、最後には、思ってもみなかった方向に流されていってしまい、一瞬、死を覚悟した。

浜遊びを終える頃には、日が傾き始めている。(と言っても、7時を回っていたが)
スーパーに立ち寄ってから、ピザ屋に行く。
のんびりと食事をしていると、帰りの最終バスの時間になる。
少し焦って広場へ向かい、なんとか、一緒にいたヘナ、台湾人のペイ、芹川さんと一緒に、バスに乗り込んだ。

帰ってきたら、色々と片付けるべきことを片付け、少しステージに向けての練習をして、床についた。








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