気持ちの方ではもう旅は終わっていた。
アブダビから、何の問題もなく飛行機は成田空港に到着した。
台風が二つも上陸していた、ということはあとで知った。
飛行機には全然影響を与えなかった。
※ ※ ※
日本に着いて思うことについて、率直に書いておく。
まず、暑いです。
ヨーロッパの方で感じていた暑さとは全く質が違う。
向こうではいくら暑くても日陰に入れば涼しい。
なので、特に外に出ることが嫌なことはなかった。
日本に帰って来ると、改めて湿度の高さを感じます。
※ ※ ※
さて、大事なのはそういうことではあるまい。
旅から帰ってきて、何を感じるのか、ということですよね。
帰宅してからあまり感慨に浸るようなことがなかった。
移動を繰り返してきて、今、家にじっといる、ということに喜びをあまり感じない。
家族の顔を見たりすること自体には喜びがあるのだけど、一箇所にとどまらないことがとても肝心なのだ、とよく分かってきました。
なんで旅に出たがるのか、ということについて、理由が分かってきた。
それは、旅に出ることで、僕は安心しているのだ、ということです。
気が済んでいる、とも言える。
飽きっぽいのだ、とも言える。
新陳代謝に近い、とも言える。
あんまり、ジャグリングは関係がないのかもね。
ジャグリングというエクスキューズで、僕は旅をし続けているんだな、とひしひしと感じた。
負い目を感じないではないんだけど、そうしていないと落ち着かないで、うまく生きていられない。
うまく結論みたいなものが出せるような気もしたんだけど、そういうものは、かけそうにないです。
雑誌を編集しながら、そのことを見つめようと思う。
とりあえず、ヨーロッパ編は一旦これで終わりです。
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
もちろん、明日からも、通常通りここの更新は毎日していきます。
サンミゲル島の森の中で。撮ってくれたのは台湾人のペイ。
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