2018年10月30日火曜日

第243回 これを観て僕は、ちょっと、打ちのめされてしまう。



これを観て僕は、ちょっと、打ちのめされてしまう。
ジャグリングの世界にばっかり縛られていた自分のことを、思ってしまう。
「自分の手で何かをつくる」ということが、ジャグリングの世界ではおろそかにされてきたんじゃないか、とか僕は声高に言うけれど、俯瞰して「世界」に目を配れば、それは当然のように、星の数ほどの人たちによって、脈々と続けられてきたことなんだ、と気づかされる。
そして、「向こう側」からジャグリングにアプローチされたら、あっという間に、「ジャグラー」としての自分が考えることなんか、圧倒されてしまうのだ。


同じように、これを観ても、「ああ、自分はなんて縛られていたんだろう」と思う。

縛られている、ということに自覚的ではあるつもりだったが、(それで、ちょっと調子に乗っちゃったりしているのだ)「どれぐらい自分が縛られているか」ということの認識が至極甘々だったんだ、と思うのだ。



昨日発表された、カンパニー「頭と口」の渡邉尚さんによる、新作動画、「NAOKO」。

公式Twitter @ATAMA_TO_KUCHI より引用

「NAOKO」 自分の身体は何%女性なんだろう? 最近仕事で女装をする機会がありまして、それから考えている。 周りを観ても100%人間とか100%男とか100%女の人は存在せず、みんな少しずつ混じっている。
「ジャグリングがどこまでカバーできるか」ということを考えぬいた時に、一見ジャグリングとは関係なさそうなものが立ち現れてくるのが、僕としては、面白いことだよな、と思う。
というよりも、「関係ないと思っていたこと」が、「ジャグリングを究めている人によって、表現の一部に組み込まれる」ということに、僕は鳥肌が立ってしまう。

「やれやれ」と天井に顔を向けて、全部投げ出したくなる気分だけれども、ここからが正念場だ、と思わねばなるまい。
誰だって、生まれた時は何も知らないのだし、前に進む、という意欲は、自分がどれだけ後ろにいるかを知っているから、生まれるのだ。

ひとまず今日は、とぼとぼ、浅草まで、Fuji君と一緒に、革を探しに行く。

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