2018年10月26日金曜日

第239回 一度「野良英語」から派生する世界に触れると (「ジャグラーと話すための外国語」シリーズ)

特にいま中学生、高校生の方に言いたいことがある。
授業でやる座学の「英語」と、かたや実際に使うときの”English”って、「真面目な体育の授業」と「友達とやるドロケイ」ぐらい違う感じがします。 次に何が来るか分からない楽しさ、ルールは簡単にして、かつあくまで自分たちのできる範囲で遊ぶ感じ。正確にできてるか、とかはあまり気にしない感じ。


もちろんうまいに越したことないんですが、「やりながら上手くなる」のが普通だから、「仲間に入れてほしいな」と思って、最初は敷居が高いかもしれないけど、中に入っちゃえば、あとは割に足りないことは自然と補われていきます。
もちろん、授業で少なくとも平等に触れる機会があるというのは素敵なことです。
先生だってきっとすごく必至で教えておられると思います。 授業は「ムダだ」なんて言いません。 しかし「野良英語」を知らずにいるのは、なんか、もったいないよな、とおもいます。
「EJCに行きたくて英語を頑張ってるんです」という人を見ると、すごく嬉しい。(昨日そういう高校生の方が話しかけてくれました)
自分で英語を使うための目標を見つけて一生懸命やるのはとても楽しいし、一度ループに入ってしまえば、すごく上達します。「TOEIC対策」なんかする必要なくなります。
受験とか就職とか、いろんな理由で「正確な英語を」厳しく身につけなきゃいけない、必死で試験対策をしている、という人もいるでしょう。
そういう方に、「さあ今すぐコミュニケーションしよう」みたいに言うつもりはないです。 僕だって中、高の頃は、英語を実際に使ったりはほとんどしなかったし。

しかし一度「野良英語」から派生する世界に触れると、「ああ、こういう世界があるんだったら、もっとちゃんと勉強したな」と、今になって思う。
だから今英語が退屈で、苦痛でしょうがない、という人は特に、英語にも「ドロケイ」みたいな適当で楽しい世界もあるんだ、と片隅で覚えておいてほしい。

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