2018年10月26日金曜日

第238回 日本人が英語について語ることを、逆の立場で考えてみる(「ジャグラーと話すための外国語」シリーズ)

日本について、他の国ではどう語られているか? というのは最近気になることである。
 英語でそれを収集するのはまず最初にできることだとは思うんだけど、僕としては、他の外国語で、その国の母国語で、友達同士の会話レベルで、どう語られているのか、そういうことが知りたい。 
僕が日本語で普段語るようなことは、僕が外国語で語ることとは全然違う、という実感から言っている。
 だったら、みんなも、結構「本音」や「自然な感想」とは違うこと言ってるんじゃないの、と思うのだ。 
そう思って自分の書いてることなんかを見ても、「英語がどうこう」みたいなことを、英語母語話者が見たら、きっとなんだか違和感を感じることってたくさんあるのだろうな、と思う。 
他国で日本語を勉強している人がいるとする。
「日本語試験900点越えの塾!」みたいな所で勉強しているとする。
 興味があるのはすごく嬉しい反面、もし彼らが点数だけ見てて、実際日本語では何を話されるか、とか文化のことを全く度外視していたら、僕だったら、なんか、悲しくなっちゃうだろうな。 
ただ英語の場合は、リンガ・フランカ(当座、実際的な理由で選ばれて使われる共通語)としての役割があるから、実用で、あくまで意思疎通のために学ぶのだ、という立場はあるだろう。 
でも、やっぱり、逆の立場だったら、なんか悲しくなるな、という個人的な想いは否定できない。
 学習の順序としても、「面白くて、知りたいことがあるから、その言葉に慣れ親しんでいく」という順序の方が、自然で無理がないだろうなとおもう。

0 件のコメント:

コメントを投稿