昨日、東京・北千住で、ダンスカンパニー・AAPAが主催の、『となりとのちがい』という公演で、ニルダ・マルティネ(Nilda Martinez)というジャグラーとAAPAのお二人が演じる舞台を観ました。
ニルダは、フランス生まれの26歳。僕と同い年です。(上写真真ん中)
今はベルギーに拠点を置いています。
Le Phare(ル・ファー)というカンパニーで活動をしている。
ニルダ本人は、「僕はジャグラーじゃないんだけど」と言います。
しかし道具の捌き方はどう見てもジャグラーです。
そもそもクラブをよく使うので、「ジャグラー」に見えてしまう。
会場はBUoY(ブイ)という、廃墟を改造して作られた、わりに大きな会場でした。カフェも併設されていて、落ち着いた雰囲気です。
公演が終わると、ワークショップの通訳もしました。
内容は「ものを使った時の、からだの動かし方」です。
「必然性」というキーワードが付くのが、ポイントです。
振り付けを作る指針として、「こういう理由があるから、こう動く」という「必然性」が必要だ、ということなのでしょうね。
まずは基本的なからだの動かし方を、床からの高さ(レベル)、とか、直線、曲線、文字をなぞる、と行った形で、具体的に実践しました。
それから道具を持つ。
ものの重力に従う、とか、人を追いかける、とか、道具の動きを体で追いかける、とか。
とにかく常に「目標」を据えて、それをなぞる形で、新しい動きを模索しました。
ジャグラーとダンサーが入り混じって、道具を持ってスペースを動き回りました。
ジャグラーにはジャグラーの、ダンサーにはダンサーの、動く質感の傾向みたいなものがありました。
ジャグラーはやはり道具を扱うのがうまいし、ダンサーは、からだを動かすのがうまいです。そういうことって、目の前で対比されて初めて分かるんだな、と思いました。
やっぱり明らかに違いました。
ニルダはちょうどそのいいとこ取り、という感じで、お互いのジャンルの人にとって、刺激になっていたように思います。
「人が道具を扱っていると、どうしても道具に意識がいってしまうから、その時に環境にもきちんと意識を向けて、視野をオープンに保っておくのが大切だよ」と彼はにこやかに語っていました。「僕にも難しいんだけどね」と。
ニルダは謙虚で、感じのいいフランス人でした。
「人が道具を扱っていると、どうしても道具に意識がいってしまうから、その時に環境にもきちんと意識を向けて、視野をオープンに保っておくのが大切だよ」と彼はにこやかに語っていました。「僕にも難しいんだけどね」と。
ニルダは謙虚で、感じのいいフランス人でした。
あんまり本筋とは関係ないけど、ヨーロッパのジャグラーと一緒にいると、ヨーロッパに行きたくなるんだよなぁ。
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