2018年5月19日土曜日

第80回 WIREDで紹介されるっていうのは、なんだか嬉しいですね

WIREDという雑誌はご存知ですか?
テクノロジーや、「イケてる話題」を取り扱う雑誌です。
日本でも独自の編集版が発行されています。(プリント版は2017年末に休刊となった)

アメリカ版WIREDで、ジャグリングが本格的に紹介されているのを見つけました。
ナンバーズジャグリング(多くの数を扱うジャグリング)についての、わりに詳細なインタビュー映像。
フォーカスされているのは、14個で世界記録を持つアレックス・バロン。
BBBで有名なザック・マカリスターも出てます。



『Why It's Almost Impossible to Juggle 15 balls』(15個のボールをジャグリングすることは「ほぼ不可能である」理由)。
内容自体というより、ジャグリングが、綿密な取材の対象となっているということがとても新鮮に、かつ嬉しく感じられました。
たとえば日本の地上波で、「ジャグラーの〇〇さんです、どうぞ!」「すごいですねえ」「どうやってやってるんですか」みたいな、特に本質的な理解を目指していないどうでもいいコメントがなされて、最後は大御所がボケて、(ジャグラーが「イジられ」て)特にリスペクトの空気を感じることなく終わる、みたいなこととは大違いです。
真剣に科学している姿勢が好ましいし、ジャグラーとしても、十分に興味を持って見られる話題です。

これもあんまり本筋と関係ないのですが、「15個をジャグリングするには、15個を投げるということに特化して、身体をOptimize(最適化)する必要がある」と言っているところがあって、その「最適化」という言葉が、自分にとっての大事なワードであるような気がしました。
そうか、ジャグリングっていうのは、多かれ少なかれ、自分を特定の動作に「最適化」することなんだよな、と。
インプロの難しさもそこにある気がしました。
自分を、決められたことに最適化するのではなく、(ナンバーズジャグリングにおいては、最適解がかなりわかりやすい状態である)「その場の状況に合わせて、面白い行動をとれる」という状態に自分を最適化する、ということなのだなと思う。
最適解をいつでも崩せる、というか。

ジャグリングにもいろんな「最適化」がありそうです。

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