2018年5月5日土曜日

第66回 「ルヴァン」が好きなわたし

「特定の人物の嗜好」はひとつの基準を提供します。
それは、おそらくどんな人であろうと、1人の人の中から必ず「立ち上がってしまう」ものだとも思います。
「この人の嗜好は、基準を提供しない」ということはないだろうと思います。

ただそれが、多くの人に支持され、同じような嗜好を身に付けたいと思われるか、そうでもないか、のどちらかなのだと思います。

人はそれを、「センス」と呼んだりするのでしょう。
あとは、その自分が「これを好きだ」という感覚に、どこまで寄り添っているか、ということが、その人の嗜好の好感度を決める尺度になっているような気がします。

いくら「僕はこれが好きだ」と声高に叫んでも、静かに、「本質的に」自分が好きなものを追いかけている人(対象に耽溺しているひと、というよりは、自分にきちんと対峙している人、かもしれない)にが示す基準には勝てないのだろうな、と思う。
「好みに寄り添う」というのは、自分は何が好きなのか?という問いを超えて、自分がこれを好きなのは何故なのか?ということを捉えようとする運動がもたらす結果だと思うからです。


僕はとりあえず、リッツがすごく好きです。
でもなんか最近のリッツってどうも脂っこいっていうか、味が昔と違うような気がするんだよな。
「ルヴァン」の方が、どちらかというと好みです。

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