2018年12月23日日曜日

第274回 EJCに憧れていた時

Twitterで、EJC(世界最大のジャグリングフェスティバル)の運営から、「どうもありがとう」というメッセージが来た。
noteで最近やっている、EJCの日本人向けの解説についてお礼を言われたのだ。昔の自分からしたら信じられないことだ。

僕が初めてEJCに出会ったのは、2007年。
東京の板橋にあるジャグリングショップ・ナランハで記録映像DVDを見た。
その時は、自分が「そこに行く」ということがそもそも考えられなかった。
僕にとってはその時点で(高校1年生だった)横浜から電車に一時間半乗って東京に行くだけで冒険だった。映像の中でたくさんのジャグラーが(それも今までほとんど会ったこともないような欧米のジャグラーが)楽しそうにしている様子を、指をくわえながら見ていた。

一人で海外に行くなんて、そんな危ないことは普通はできないもんだ、と思っていた。まずどういう風に自分で海外に行くのかも全く見当がつかない。当時ナランハの店員だった(その時にはもう店長だったかな?)繁岡さんはEJCに何度も行ったことがあるらしくて、彼の話を聞いて、シゲさん、すげえなあ、と思っていた。

それから5年経って2012年、僕はポーランドで開かれたEJCの中にいた。
それ以来2018年まで、一回だけを除き全てのEJCに参加してきた。だから、通算6回EJCに行っている。
たぶん、日本人の中ではかなり多く参加している、というか、もしかしたら最多回数参加者かもしれない。(昔のことは知らないからもしかしたら、もっと行っている方もいるかもしれない)

これは本当に不思議ですよ。

僕は EJCを通して、ああ、いつだって、将来何が起こるかわからない、っていうのは、こういうことなんだな、と思う。

そういうことを思うにつけ、そうだな、今はジャグリングの雑誌の編集をしているが、10年後に、もしかするとフィンランドのデザイン事務所で働いていたりするかもしれない、と思う(たとえば、の話ですが)。
僕にとっては、今EJCの運営と繋がりがあるというのは(そうだよ、2年連続で出店なんかもしちゃってさ)ほんとに、それぐらい驚くべきことなんだ。

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