2019年3月23日土曜日

第352回 治癒力について

昨日もう治ったと思ったら、布団に入るなりジェットコースターに乗っているみたいな震えが来て、結局今朝も腹痛がじんわりと続いている。

素人なりの考えで、自然治癒ってすごいなぁ、と思っている。
薬とか、療法とか、色々あるけれど、結局根本的な回復は全て身体がやってくれているんだ。

熱が出るにしても、僕はいつも、「そうか、熱が出るということは、身体の温度を上げて、何かしたいと思ってるんだな」と思って大人しく布団に入って、補助してあげるために暖かくするし、「お腹を下しているということは、何か悪いものを必死で外に出そうとしてるんだな」と思えば、食欲がないのも宜なるかな、と納得するし、とにかくおとなしく身体のいうことを聞くようにする。
まちがっても「なんだ、困っちゃうな、具合なんか悪くなって」とは思わないようにする。
だって、向こうは必死でやってくれてるのだ。
電車が遅延してるのを見て、「なんだ、ふざけやがって」と言っちゃあ、必死で復旧にあたっている人に気の毒だ、というのと似ている。

そういう時、なんだか自分の身体って、思い通りになるようで、そんなことは全然なくて、むしろ自然の一部みたいなものだな、と思う。
勝手に生えてくる雑草や、降ったり降らなかったりする雨や、数百万年かけて変わる地形とどこかで地続きの、最低限の同一性を保ちつつ、ウニャウニャと形を変えながら進んでいく、自分ではどうしようもないものの一部なんだな、と思う。

ずっと家にいる。

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