2018年8月9日木曜日

第162回 【フィンランド編突入】29/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

しょーもない話なんだけど、4時間も待っていた電車を、逃した。

ことのいきさつ。

※ ※ ※

もともと、ヘルシンキの空港から、北の目的地、ヨエンスーまで行く電車の切符を、インターネットで予約していた。半額の22ユーロだ。フィンランド人もびっくりしていた。
そしてヘルシンキの空港には、早朝6時には着陸した。

時間からして、予約は8時ごろの電車でもよかったのだが、ひとまず余裕をみて、10時半ごろの電車に乗ることにしていた。
案の定、スーツケースが出てこないというトラブルがあったので、思っていたよりも遅くゲートを抜けた。

10時過ぎの予約だから、発車までには充分に時間がある。
だが時間があるからと言って、うっかり遅れたら話にならない。
発車時間を何度も確かめ、15分前には駅のホームで待機していた。


しかし、である。
実は前日の電車を予約していたことに、乗車10分前に気づく。


慌てて、目の前に止まった電車の中にいた駅員に、ことの次第を伝えた。
もしかしたらなんとかなるかも、と思ったのだ。
だが悪いことに、話をしているうちに、乗っていた電車が出発してしまった。
それで、行くはずのない駅に行ってしまって、乗りたかった長距離列車を見事に逃してしまったのだ。

いまさら仕方がないので、乗り換えの駅までとりあえず向かう。
そこで、黙って次の電車を待つことにした。

その乗り換えの駅、すなわち次の長距離列車が来るまで、3時間待たなければならなくなった駅の名前が、「ティックリラ」だ。

ティックリラ。
こんな気の抜けた名前の駅で、いつまでも電車を待たなければならないとは。
ティックリラ。
「ヘルシンキ」とか、「コウヴォラ」とか、まだ少し力のこもった名前の駅もあるんだけど、僕が3時間ただただ待機することになったのは、「ティックリラ」であった。

4時間も余裕を持って予約をとったはずなのに、とやるせなかったが、なんだかだんだん面白くなってきてしまった。

ちょっとティックりしていこうか、みたいな。

迎えに来ると行ってたラウリさんも、別に3時間ぐらい後になっても全然いいよ、と言ってくれて、すっかり落ち着いてしまった。

ちなみにティックリラでは、スーツケースが手元にないために、街に出て「ドレスマン」というお店でパンツとTシャツを買いました。

駅名の色もお茶目


第161回 【島を出る日】28/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

EJCは完全に離れている。

ヘナとペイと、レンタカーで島を回った。



まだ行っていなかった湖や、温泉を訪ねる。

温泉といっても、日本のものとはだいぶ様子が違って、温水プールではないか、という感じなのだが、きちんと、天然の温泉です。
僕たちが行ったのは、鉄分が多く含まれている温泉で、水着から何から、全て茶色くなってしまった。

飛行機が19時に出発する予定だったので、17時半には空港まで送ってもらった。
(ギリギリまでいろんなところに行っていた)

ヘナともペイともここでお別れ。

だが空港で、飛行機が遅延していることを知る。
1時間。
僕の次のヘルシンキ行きの飛行機は、1時間とすこししか乗り換え時間がなかった。

よって、乗り換えのリスボンで走った。
幸運にも、搭乗口がすぐそこだったのと、他にも遅れた便があったので、わりに余裕で乗ることができたが。

しかし、ヘルシンキに着いてみると、荷物の方が届いていなかった。

やれやれ。

2018年8月7日火曜日

第160回 【EJC最終日と、その次の日】27/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

EJCが終わり、一旦、サン・ミゲル島メインの町である、ポンタ・デルガダに行った。
コンベンションが終わってからも2日間はキャンプ場が使えたそうなのだが、結局ポンタ・デルガダの宿に泊まった。

宿では、同室のチェコ人カップル二人と晩御飯を食べる。
パスタを一緒に茹でて、僕は野菜を切って、食べ終わったら、ビールを飲んだ。

ご飯を食べたら夜中の11時。
少し町に出てみて、港沿いを歩いていたら、EJCのガラショーでも演技をしていたエリックと、彼女のネタがいた。

島は小さいので、どこに行ってもジャグラーがいた。

今もこれを空港で書いているのだけど、目の前には何人ものジャグラーがいる。
(なぜわかるのかというと、ジャグリングをしているから)

僕だって町で一人でジャグリングしているし、同じようなもんである



2018年8月6日月曜日

第159回 【EJC7日目のこと】26/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

ガラショーがあった日。

次の日はほとんどみんな帰るだけなので、実質的な最終日。

※ ※ ※

あまり島をきちんと見ていなかったので、日中、島の中心の方にある湖と山に、ハイキングをしに行った。

まずはヒッチハイクをして行きたいところの近くまで行き(でも乗せてくれた人はとても親切な人たちで、だいたいどの時も目的地までいきなり行くことができた。)そこから歩くべきところでは歩いた。

一緒に行ったヘナ(ドイツ人)とペイ(台湾人)が、妙に自信満々だったのでついて行ったのだけど、ちょっとした冒険をすることになってしまった。
山道を進むのだが、途中、道なのかなんだかわからないような部分を進んで行ったり、崖をよじ登ったり。




かれこれ3時間近く、ただただ歩き続けた。
なんだか植生が日本に似ていた。

落ちたら大怪我をしそうなすれすれの泥道を歩いたりもして、今自分がどこにいるんだか、不安になるような時もあった。

38度くらいで、ちょうどよかった。

最終的な目的地が温泉だったので、最後には疲れた身体をお湯に浸した。
たまたま温泉に入っていたEJC参加中のドイツ人二人と意気投合して、5人でタクシーをシェアして会場に帰った。

※ ※ ※

コンベンションの方は、最後の、豪華なインターナショナル・ガラショー。
全体としては楽しかったのだけど、少しいまいちな部分も。
音響、照明がまずくて、パフォーマーはいい人たちが揃っていたのだが、残念な部分もあった。
ショーが終わったのは午前1時。ガラショーがこんなに遅く終わったこともないような気がする。

最終日だ、というので、ショー後、バーの周りは大盛り上がり。
次の日朝早く帰ってしまう人もいたので、話すべき人たちを見つけて、話しておいた。

2018年8月5日日曜日

第158回 【EJC6日目のこと】25/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

昨日は6時半くらいまで起きていて、朝はテントが暑くて10時過ぎには起きてしまった。
とりあえずシャワーを浴びたり、荷物の整理をしたりしているうちに、昼近くなっていた。
ジムに行く途中で、ハンモックのコーナーの近くを通る。
一つハンモックが空いていたので、思わずそこで30分ほど寝てしまう。
起きて、コーヒーを飲みに行く。
歩いていたら、後ろからギヨームに「ともだちー!」と声をかけられた。

店の様子を見てから、ジェイのワークショップへ向かう。


ジェイのワークショップを終えて、ショップに戻ってきた。
ここでパソコンを充電している。
店番をしている間、特にすることはない。
今年のショップブースは閑散としていて、ショップを開いてから2日間はそれなりに人も入っていたけれど、いまでは、ぐるっと見渡したときにお客さんは10人もいない。



みんな、ビーチに行ってみたり、町を見に出かけたり、温泉に入りに行ったりしている。

今日は、向かいでお店を開いている女性と話した。
ルクセンブルクから来た、と言う。
衣装作りや、メイクアップの仕事をしていると言う。

そのブースには、子供がきてわいわいと楽しそうに遊んでいた。

6時ごろになって、ディアボロバトルのジャッジがあるので、レネゲードスペースに向かう。
ホストはエリック・ロンジュケル。とてもうまい。
ディアボロ昔話を挟んだりしながら、軽妙に進めて行く。

夜はポルトガル人によるポルトガル・ガラショーや、ファイトナイトコンバットなど。




日本人3人が泊まっている宿にもお邪魔して、夕飯をご馳走になる。
ポッドキャストも収録。
ジムに帰ってきてからは、文章を書いたり、練習したり。
テントに戻ったのは朝4時半ぐらい。

※ ※ ※

朝、会場で家畜や野菜を売っていました。



※ ※ ※

犬が、会場の入り口にいつもいます。
和風な門もある。
実際、これは、サン・ミゲル島が、アゾレスの中でも東の方にあるので、「極東」とか言われてからかわれているらしく、その冗談を逆手に取った自虐ジョークらしいです。

2018年8月4日土曜日

第157回 【EJC5日目のこと】24/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

旅も折り返し地点に来た。
もう十分色々と味わったような気もする。

※ ※ ※

一個、ワークショップを受ける。
“Traveling Like a Juggler”。
世界を1年ちょっと旅してきたジャグラーのフロイトくんが、旅のコツを話す。
フロイトは日本にもきた。
僕の勤めていたホステルにも来た。


夕飯時まで、トレイダーズブースにいたり、なんだり。

夕飯を食べに、近くの町リベイラ・グランジまで、ヒッチハイクをして行く。


地元の人は、とんでもない速度で運転するので(一般道だが、80km/hぐらい出している)狭い歩道から(というか、会場から町へは特に歩道がないことの方が多いけど)車道に向かって手を突き出すのは若干怖い。
町について、美味しいビファナ(パンの間にステーキと野菜を挟んだもの)のお店へ。
値段も2.5ユーロ(約320円)とかなりお手頃で、サイズもでかい。

「美味しそうに見えない」と友人に言われましたが、写真が下手なだけでむちゃくちゃ美味しかったです

お店の主人とその息子(だかなんだか)が、とても上手な英語を話した。
おそらく歳がいった主人の方は、英語のネイティブスピーカーだろう。北米アクセントだった。
若い方は、島の生まれだが今はカナダに住んでいて、夏になると島に戻って来るのだという。

スーパーに寄ってワインを買ったりして、またヒッチハイクで戻る。

ヒッチハイクって、実は今までしたことがないのだけど、ここアゾレス諸島のサンミゲル島では、わりと簡単に車が止まってくれる。ものの5分もあれば、1台くらいは止まってくれる。

夜は、会期中最後のオープンステージ。
台湾ディアボリストペンゼン、滑らかにフラワースティックを使うチェコ人とオランダ人のハーフであるイヴォ、クラブインプロをしたイタリアのフェデリコ、1ボールと体の動きで見せる、ベルギーのジルなど。
かなりいいラインナップだった。

そのあと、ファイアーガラ。
火を使ったジャグリング。


ジムに帰り、文章を書いたり、練習をしたりしてから、寝る。


夜のジムはクラブ美術館になります

2018年8月3日金曜日

第156回 【EJC4日目のこと】23/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018

EJC4日目
いつもこれを書いているのが夜の1時過ぎで、なんとかしないといけない。今はファイトナイトを見た後。
眠い。
なんとか、Youtubeの、”Rainy Jazz”と言うお気に入りのラジオ局を聴きながら、外のバルコニーで書いている。ここが今回の僕のEJCのお気に入りの場所である。



※ ※ ※

4日目、生活のリズムがつかめてくる。
昨日のステージに出たおかげで、自分のことを認識してくれる人がいる。
この日はイベントが少なかったので、割に書くことがない。

ただ、オープンステージに、日本人の鈴木さんが出た。
やはり同郷の人が出ると、未だに嬉しいものですね。


EJCに日本人が来る、ということの意味を考える。
主催のフレッドにインタビューをした時、
「日本からも人がきてくれるのは、アゾレスのコミュニティにとっても、島が魅力的だと言うことを示唆しているからとても誇りなんだ」
と言っていた。

そう、そして、言葉についても考える。
ミツオさん、という、半分フランス人で半分日本人のジャグラーに出会った。
彼は日本語をすごく上手に話す。
だがやはり彼と話す時、少しだけ、わかりやすい日本語で話そう、という意識が生まれる。
自然、話すことについても、「日本で暮らしている人」に特有ではなかろうか、と感じられる文脈については無意識に避けて通るように話したりする。

そういう風に話している時の自分を客観的に見ながら、英語を話している時の自分のことを考える。

僕は、白状すると、今だに、英語を母語とする人との会話に慣れない。
英語がそれほど上手くないから、というのが主な理由なんだけど、それにしても、相手が気を使っているかもしれない、と思ってしまい始めた時に、上手く歯車が回らない時がある。
ただ、シンガポールの人なんかだと、その感覚は薄い。
同じような、アジア人の見た目をしているだけで、精神性も似ていることをおのずから前提にするようなところがある。

これはなぜか。

英語を話す時には、僕は「英語を話す人の態度」を自分に憑依させて、日本語の人格と切り離された人格で話している。
イタリア語を話す時は、また少し違った感覚で話している。

言葉には、その言葉の”言語外現実”と密着に結びついた「話されかた」があるからだ。
たとえばその、居酒屋で焼き鳥を食べて、美味しかったよ、というようなことを言うだけでも、そこには日本語という形で、その思念を表に出すプロセスの中に、「それを話すのが日本語であるべき理由」が宿るような感覚がある。

外国に暮らすと、その国の言語を身につけやすいのは、言葉に囲まれる、ということもそうなんだけど、何より、その言葉と密着した「現実」を実際に経験できるから、だろうと思う。

同じように、EJCの中にいる人たちでも、なんとなく、そこに特有の「言葉の話されかた」「トピックの選び方」なんかがあったりする。あとは、「態度」とか。

そのことを、いつも僕は考えてしまう。

EJCという文脈で話される言葉、そして、共有されている認識、みたいなものに、自分をチューニングさせている。

だから、日本語を話しながら、同時に片方では英語を話す、というのはとても難しい。
言語が違うと、そしてそもそも受け答える内容だって、やや違ってくるから、ということもある。

ほぼ床についてますよ、お兄さん