こんなものが今手元にあってさ。
これは僕が初めてシンガポールに行った時、帰り際に、ティシューちゃん、という人がくれたものだ。スーツケースの中にばれないように入れられていて、帰国して開けてみたら、これが入っていた。
ティシューは人を助けるのが好きな人だ。こういうことも、一晩でやってのけるのだ。確か僕が帰る前に何かをあげたんで、それでお返しにくれたんだったと思う。
その時ティシューは(ちなみに、ティシューというのはもちろんあだ名で、ほんとうは「ヤプ・ズチン」という)ものすごい風邪を引いていて、外を出歩くのもきついような状況だった。それでも飛行場までみんなと一緒に見送りに来てくれたのだ。
ティシューがティッシュケースをくれた、というのもまた面白いよな。でもこれも僕が、なんだったか、「ティッシュを入れるちょうどいいケースがなくてさあ」というようなことを言ったんだったよ。それでこれをささっと作ってくれたのだ。
シンガポールはすごくいい場所だ、と僕はよく言うんだけど、そのことの根底には、たとえばこのティッシュケースがある。
だから僕と出会った外国の人が、「日本はいいところだったよ」と嬉しそうに言ってくれたら、とても嬉しいな、と思う。
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