2019年4月15日月曜日

第374回 旅の効用についてなんだか思ったことがある。

 旅の効用についてなんだか思ったことがある。
 普段暮らしていると、悩んだり、行き詰まったり、鬱屈としたりする。それは、いろいろな理由があるけど、概ね自分の今いる文脈に縛られてしまっているからだ、と思う。
 要するに人生って「なんでもいい」はずなのだけど、それは、普段の生活の中で、ほとんど意識されないことである。それは、意識しないほうが、通常は生きやすいからだ。
 いちいち認識を新たにするのは、省エネルギーではない。でも、時には、その慣性が悪く働くこともあると思う。「自分はなんでこんな環境にいなきゃならないんだろう」と思うとしたら、それはもうすでに、何か自分で自分に縛りをかけている状態であるような気がする。
 実際、「なんでもいい」のだけど、(なきゃいけないことなんて人生にはないと思うのだ。あるとしたら、それは自分が決めることかもしれない)それを一旦保留して、「これは自分がやるべきことだ」ということにしてしまう、のが、「普段」だから、その条件を一旦解かないといけない。
 旅をすることには、その「普段」を極めて楽な形でリセットする効用があるように思う。それは、実際に違うことをするから、である。

 僕は旅が好きだし、旅、と普段を繰り返して、緩めたり、縛ったり、で生きていくのが良いのかもしれないと思う。

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